新谷寅三郎の発言 (電気通信委員会)

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○新谷寅三郎君 まだ研究中のようですから、これ以上詳しく伺えないかも知れませんが、政府出資という、つまり返さなくてもいい資金を流してやるということも方法かも知れません。或る部分は或いは財政資金等によつて賄うのも方法かも知れませんが、少くとも五カ年計画の予定外の計画としてこれは資金的な措置を講じられないと、現在でも五カ年計画そのものがすでに非常にアンバランスになつておつて、相当に全体としては拡張をしなければならぬような気運が出て来ているのではないかと思われるのです。ですから更に五カ年計画のほうに食い込むということになると、これはもう非常に大きな計画の変更になります。従つて私は如何なる措置を講ぜられましても厳守してもらいたいことは、五カ年計画外のものとして資金的措置を講ぜられる必要があるのではないか。で、これは御承知かと思いまするが、郵政大臣に言つたほうがいいかも知れませんが、公社の料金改訂のときに、郵政大臣は必ず或る程度の財政資金は確保して、そうしてこの五カ年計画の遂行には支障ないようにすると言つておられたにもかかわらず、今年度においてはもうすでにこの言明が裏切られているというようなこともありまして、これはよほどしつかりしてもらわないといけないと思う。特に郵政大臣に、この点はこの委員会としては初めからの経緯に鑑みましても非常に強い考えを持つているということを大臣によくお伝え願つて、今度の補正予算或いは次の来年度予算等により、それが実際に現われて来るように大臣に強くお話し願いたいと思います。
 それからもう一つお尋ねしたいと思いますのは、実はこれは速記録を御覧になると、私はもう何遍も言つて、今更申上げるまでもないと自分では思つておるくらいなんですが、関係官がおかわりになつたので申上げますが、今度の国鉄の洞爺丸事件等に鑑みまして、公共企業体としては、経理をして行かれる上に相当考えるべき問題が出たのじやないかと思うのです。といいますのは、洞爺丸等相当の大きな被害がありましても、これを従来の官庁事業では一切保険というものを考えないで、私は台風等についても、そういう大きな災害に対する復旧の積立金というようなものを特別考える必要があるのじやないかということを再三申上げた。又火災等についても同様に、他保険か自家保険かは別としまして、保険制度的なものを考えて行く必要があるのじやないかということを再三申上げておつたのですが、最近の予算の立て方を見ますると、減価償却方面は著しく改善されてだんだんそれが企業体らしくなつていることは事実であると思いますが、保険というものについてはまだあまり考慮されていない。これはあなた方が考えが足りないのか、或いは大蔵省の方針がそうであるかよく存じませんが、この点も御説明願うと共に、洞爺丸のような大きな事件、或いは電信電話事業につきましても、中心になる大きな局が火災にあつて焼けるというようなことがいつ起るか知れません。私は必ずしも他保険がいいとは言わないのです。自家保険でも結構です。結局言い換えると保険料に相当するようなものを経費としてやつぱり落して行くということが必要ではないかと思うのです。若し仮に厳格な意味の原価計算をいたします場合には、当然これは経費として考えるべき問題だろうと思うのです。官庁事業だから火災もない、或いは災害もないというようなことを考えるのはおかしいので、経費として考えて行くべきものだと思います。理論的にはそうだと思います。従つて国鉄等においてもこういう問題について予算の立て方を研究する機運にあると聞いておるのですが、電信電話事業につきましても、そういう方向で予算の立て方を再検討し、いいとなればこれを実行されるというようなお考えはないでしようか。私はあつてほしいと思うのですが、今どういうふうになりておますか。

発言情報

speech_id: 101914847X00519541012_004

発言者: 新谷寅三郎

speaker_id: 4445

日付: 1954-10-12

院: 参議院

会議名: 電気通信委員会