梶井剛の発言 (電気通信委員会)
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○説明員(梶井剛君) 高崎にアメリカのケログ・スウイツチ・カンパニーのクロスバー・システムを導入いたしまして、現在その工事をやつております。使用物品の到着等が遅れましたために、本年度一ぱいに開通の見込みで進捗しております。なおクロスバー・システムそのものにつきましては、いろいろの方式があり、又いろいろの機械部分が違つたのがあります。現在使われておりますものは主としてウエスタン・エレクトリツクの作つておりますシステムと、それから先ほど申しましたケログのシステム、この二通りあります。ケログのシステムはスエーデンのクロスバー・システムと非常に似ております。これはリレーそのものが似ておるのでありまして、ウェスタンのリレーとスエーデンのリレーは大分違つております。それと共にクロスバーのサーキツト、回路が、ウエスタンの回路とスエーデンの回路と又違つておるのであります。我々はそのいずれが是であるかということにつきましては十分研究し、又調査して決定したいという今考えでおります。併し大体論から申しますると、アメリカのように大規模の電話設備に対してはウエスタン・エレクトリツクのシステムが適当であり、且つ又経済的ではないだろうか、又それらよりも小さい程度の中都市或いは一万とか二万とかいう程度の都市に対しては、むしろスエーデンのクロスバー・システムのほうがいいのじやないだろうか。ウエスタン・エレクトリツクのシステムは非常に巧妙にできているのですが、そのリレーの製造が非常に大量でないと経済的に行かないのであります。従つて需要供給の関係からいいまして、日本のごときは或いはスエーデン・タイプのほうがいいのじやないだろうか。併し東京、大阪のような大規模なところになると、ウエスタンのタイプのリレーを使つたほうがいいのじやないか。サーキットのほうもリレーの数を少くするようにウェスタンのほうは設計されておりますが、そのためにかなり複雑になりまして、若し故障が起きた場合におきまして、それを修理するということに対して非常な困難があるということを一部の人は申しておるのであります。それらの関係上我々は両方のシステムを十分に研究して決定したい。最近にヨーロッパのほうへ専門の人を出しまして、スエーデン・タイプのものについて調査を今進めております。アメリカのほうは割合わかつておるのでありますが、ヨーロッパのほうはシステムは十分に日本にはわかつておらないものですから、そういうふうに調査を進めて、今後実施までの段階に持つて行きたい。若し将来クロスバー・システムを全面的に日本に採用するというふうに決定しましたならば、これらの機械を国産化して行かなければならないと考えております。全体に又各国の情勢を見て判断して見ますると、もうすでにステツプ・バイ・ステップ・システムというものは過去のものであるようであります。ドィッのでもクロスバーとは違いますけれども、プリンシプルは全くクロスバーと同じようなシステムに、モーター・ヴエラーという新しいスイツチを使つております。従つて我々日本としましても、今後新しく採用するものは、どうしても当然クロスバー・システムのものを使わなくちやいけないだろう。併し現在すでに装備されておりますストロージヤー、ジーメンス・ハルスケのシステムを増設して行くというところでは、どうしてもやはりジーメンスが当分の間生産の必要がある。漸次新しい局から切り換えて行くというような方法をとらなくちやならぬようでありますから、当分の間、若し国産化いたしましても、両方のものを生産して行くという段取りに展閉して行く。現在アメリカのシステムは、昨年におきましてはストロージヤーのほうが六割生産、クロスバーのほうが四割生産している。本年度はその逆になりまして、クロスバーは六割、ストロージヤーが四割というふうな、だんだんストロージヤー生産のほうが圧縮されて行つて、クロスバーの生産のほうが殖えて行くという段取りをとつています。一応そんなこと……。