亀田得治の発言 (本会議)

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○亀田得治君 只今、吉田総理から答弁がありましたが、ああいう形式的な答弁を以てしては、国民は少しも納得できません。例えば検察側に対する圧力を加えた、決して捜査は中止させておらない。こうおつしやる。併し佐藤検事総長は、事実上これは最後の段階に来て、捜査上大きな支障が生ずる。こうはつきり言つておる。これは一体、中止と言つても、引延しと言つても言葉のあやに過ぎない。どういうふうにあなたは本当にお考えになつておりますか。言葉のあやとか形式の問題じやない。それからあなたは、国が非常に重要な時期だから、かるがるしくは行動ができない。こうおつしやる。併しあなたは、少し取り違えておられませんか。国というものは永遠のものだ。あなたは国の利益と吉田並びに吉田側近の利益というものをはき違えておる。(拍手)そういうところからそういう御答弁が生れて来る。これほど重大なことをやつておりながら、なお且つ恬として恥じないというのは、そういう根本的に間違つた考えを持つておられるからだ。
 私は最後に一点、お伺いといいますか、申上げたいのでありますが、去る四月七日に、私は、犬養法務大臣に対して、この場所で質問をいたしました。そのとき法務大臣は、汚職問題は一刻も早く徹底的に調査したいと、こういうことを言われた。法務大臣は、当時はなお冷静であつた。ところが十九日以後の法務大臣というものは、全く別な人格になつてしまつた。私は法務大臣が、十九日以後の行動に対して世論の圧迫と自責の念に駆られて辞表を出されたことに対しては、或る意味では敬意を表するのでございますが、ただ一つ大事なことは、この法務大臣をして、かくのごとき行動をやらしたところのあなたの心情というものは、憎みても余りあるものがある。(拍手)あなたはこれによつて、一人の政治家というものを台なしにし、殺してしまつた。あなた自身は、これに対して如何なる良心的な反省をしておられるかということを最後に聞きたいのです。(拍手)
   〔国務大臣吉田茂君登壇、拍手〕
   〔「民主政治を殺すものだよ」「恥を知れ、恥を」「教えてもらえ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多く、議場騒然〕

発言情報

speech_id: 101915254X03719540422_010

発言者: 亀田得治

speaker_id: 31258

日付: 1954-04-22

院: 参議院

会議名: 本会議