栗山良夫の発言 (労働委員会)

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○委員長(栗山良夫君) そこで、今日大臣がおいでになつておりませんので、政府としての御確約を願うのにはちよつと無理かと思うのですが、この委員会は、もうすでに十九国会の半ば以後から、そういう考え方で失業問題を扱つて来ておるわけですから、従つて次の委員会は、これは皆さんにお諮りしなければなりませんが、恐らくどんなに遅れてもこの問題を放置するわけに行きませんから、私としては八月の上旬には、少くとも遅れても開きたいと思うのです。従つてそれまでに焦眉の問題として御準備を一つお願いしたい、こういうことです。恐らく完璧を期するわけには行かないかも知れませんが、次善の策でも御提出を願い、御説明を頂きたい。そうしてこの委員会を通じて国民に一つ安心のできるように配慮を願いたい、そういうことです。
 それから最後に、私は経済審議庁にお尋ねしますが、大蔵省は金融引締めを中心にしてデフレ政策を強行しておられる。これは私の意見でなくて、経済界でもよく認めておる。その場合に、経済審議庁は大蔵省とどういう御関係に、この問題についてあられるかということは私よく存じません。存じませんが、日本の経済運営の行政の参謀本部でありまするから、金融政策によつて産業が非常に混乱するということになれば、経済審議庁としては恐らく大蔵省と相当な交渉をせられて、その危機の回避に努力せられるだろう、こういう見通しの下に私は質問をするわけです。私が非常に今心配しておりますことは、この間東京で西村金融が不渡りを出して混乱しておりますが、西村金融などは、保全経済会があの問題を起した当時でも、大蔵省においては、非常に堅実な金融業であるというので太鼓判を捺されておつたことがあると思います。それですら金融的にはああいうパニツクの状態に入つておる。従つて私はこのままデフレ政策が進めば十大銀行は知りません。十大銀行は知りませんが、日本の数ある地方銀行の中には相当不良な貸出しをもつておる銀行があるはずであります。従つてそういうところにどつか一行に取付騒ぎのようなことが起きて、そこから不測の経済混乱を連鎖して行くというようなことがないとは断一斉できない。私はこれは流言飛語を由すわけではありません。そういう心配を深刻にしておるわけです。従つてそういう事態が起きた場合は勿論でしようが、起きる虞れのある寸前に至つても、なお且つ経済審議庁としては大蔵省がやつておる、小笠原大蔵大臣が堅持しておるこのデフレ政策というものを飽くまでも強行するか、そういう事態になつても強行するか、こういうことについて、どういうお考えでありましようか。そういう事態が来れば、大蔵省に離して善処の交渉をせられるか。私は非常に上ずつたことを申上げるようだけれども、どうもそういう心配をするわけです。

発言情報

speech_id: 101915289X00219540707_077

発言者: 栗山良夫

speaker_id: 24197

日付: 1954-07-07

院: 参議院

会議名: 労働委員会