栗山良夫の発言 (労働委員会)
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○委員長(栗山良夫君) 大変時間が過ぎましたから大臣にあと二分ばかりちよつと……。今日は実は私非常に重要な点で労働大臣にお尋ねしたいと思つておりました。その一つは、昨日の東京新聞の夕刊に載りました政府並びに自由党が立案せられるという経済三カ年計画について労働大臣としてどういうお考えをお持ちになつておるかと主要な点についてお尋ねをしたいということ、第二点はこの間閣議で御決定になつた失業対策要綱について、私としては非常に疑問な点がたくさんありますが、今日時間がありませんので、従つていずれ又他日の機会に譲ることになろうかと思います。また通産大臣等にもお尋ねすればわかる点もありましようが、ただここで明日おいでになりませんので、各局長と一つ若干の時間でもお打合せを願つて善処を願いたい点が一つあるわけです。それは、一番遺憾な点は、閣議決定せられた失業対策要綱について数字的な裏付が余りないことであります。で、私はやはりああいう要綱をおやりになれば数字的な裏付というものを成るべく早く発表されて、皆が安心できるようにしたいと思うわけです。それから更にその数字的な裏付の場合に労働省が今発表されておる失業者の把握、顕在潜在の区別がないようでありますが、この顕在と潜在の失業者に分けておよその数字というものを把握しておかなければいけないと思うのでありますが、只今労働省としては失業保険の受給者の実人員を主なる根拠としていつもお出しになつておるが、併し失業者は、失業保険の給付六カ月の期限が切れた後の失業者というものが完全に再就労しているわけじやない、それがどの程度就労しておるのか、失業者としてどの程度溢れておるか、こういうこともやはりチエツクしておかなければならん。それから五人未満の失業保険の大将になつていない企業の勤労者というものはデフレ政策によつてどの程度失業しておるのか、又中小企業者自身が倒産によつて失業しておる数が相当あつ、そういうものについての大つかみの数字でも結構ですけれども、やはり統計を以て行政をやつて行こうという、新らしい行政の確立をやるとすれば、やはり数字の裏付けが私は必要だと思う。そういうものが私の満足するような資料がないので、これについては明日でももう少し私は質問をいたしてみたいと思つておりますから、それを一労働省のほうで困難でしようけれども、一応探るように労働大臣のほうからも一つ局長のほうへ言い伝えておて頂きたいということです。
それから経済三カ年計画のほうは私は非常に疑問の点を持つております。特に最近外為の木内信胤氏が発表しておるような経済理論なんかを読んでみますと、同じ自由党系の間にも相当な理論の対立もあるように私は考える。そういう点から労働問題の側から質問をしたいと思つておるわけでありまして、この点は明日の委員会で通産大臣等に質すときに労働省からもおいでを願うのでありましようから一つお聞き願つて労働省としての方針を明らかにして頂きたい、こういう工合に注文いたしておきます。