栗山良夫の発言 (労働委員会)
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○委員長(栗山良夫君) 私この問題は長官の大体整理してお話し願つた通りだと思うのです、実情としましては。併し駐留軍労務者そのもののことを考えてやりますと、とにかくああいう特殊な職場で十年近い間働いていたことは事実なんです。而もその間においては日本人が日本人同士で労使関係を作るのと違いまして、精神的にもいろいろな苦痛もあつたろうと思うのです。そこで今そういう労務に従事しながら、突然集団的に二万人とか或いは三万人に近い人が整理されているということは、或る意味においては日本の占領行政を円滑にやり得るための犠牲者であつたと言つても過言でないと思うのです。
そういう人が生じたことになるわけであるから、特別な金を欲しいという要求ですね、私は総額の問題は別といたしまして、考え方としては自然に出て来る無理のないものじやないかと思うのです。これを米軍がみるか日本政府がみるか。もらうほうはどちらからもらつてもかまわないものでしようが、そういう特別退職金という思想ですね、これを何とか取上げてやるという方法はないものでしようかね。あなたがおつし、やつたような非常に真正面から行きますと公務員扱いになるのか、こういうことになつて来ますけれども、そういう恰好でなくて、駐留軍労務者が十年間働いた特殊な、これは前代未聞の労務関係ですね、そういうものの終始符を打つ場合に対して何かみてやれないものか、こういう考え方というものは起きないものでしようか。