福島愼太郎の発言 (労働委員会)
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○説明員(福島愼太郎君) 日本政府として何とかするという考え方からしますと、現在の情勢で日本政府の費用を出すということは、私どものレベルでは容易に考えられないことなんでございますが、同時に又おつしやるようなことはアメリカ側でもわからなければならん筋合いではあると思うんです。
そこで私ども組合にお願いしておりますのは、これは八割増案というのは、何もそれは頭から理窟がないとか何だとかということを言つているわけではないが、それがまあ通らないということを考えざるを得ない情勢であるとすれば、それから又何もこの交渉も、組合も直接米軍とも交渉し、いろいろ努力もしているわけであるけれども、私もその一端をかつてアメリカにぶつかつているわけなんで、その際にまあ額は別として、何とかしないかということで、アメリカと最後の努力ができるような地位に私は置いてくれないか。組合が八割以外は何物も容認しないということであつては、私はこれができなければ調達庁長官は勤まらないと考えているくらいなんですが、それにしてもまあ本当の意味での私の考えというものをアメリカ側に、その価値について評価さしたことが実はないのであります。組合は八割増を言つている、調達庁は別な案を考えてはいる。軍としては、調達庁案を呑めば組合はストをやらないか、それは今のところではやると言つているわけです。ですから私どもの考えていることは、調達庁案というものを申上げれば、調達庁案の威力は乏しいわけであります、ですから組合のほうが、額はこだわらないが、それはこだわらないと言つても、一遍に我々の案を承認するとかどうとかということにはなりますまいが、額は相談に乗るけれども、それで不服ならば最後にストということになるかも知れませんが、それは別として、とにかく制度の改革という意味で何とかでつち上げてくれないかということでありますれば、軍に、組合案と調達庁案とが二つあつて、組合案というのは容認できないんだが、調達庁案ということを若し認めれば組合はストはやらないのかと言うたときに、それはどうもわからない、恐らくやるでしよう、それじやお前損じやないか、両方とも拒否したところでストをする。調達庁案を呑みますと今度は軍としては五億角余計かかる。五億の散財をするという約束をしてもストをする、馬鹿馬鹿しいから両方断わるというようなことに私どもの案が会つているわけであります。私どもとしては一つそういう面の、卑近な言葉で申しますれば組合・案のあおりを食わない状況において、調達庁案を一つのメリットとして軍とぶつかつてみたい、そういう状況をこしらえてくれんかということを頼んでいるわけであります。そういたしませんと、調達庁案を軍自体としては容認されておりませんが、それ自身裸でぶつかつて行つたことはないというわけなんであります。