栗山良夫の発言 (労働委員会)
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○委員長(栗山良夫君) ちよつと今の労災保険の問題ですが、デフレ経済ならデフレ経済によつて企業が非常に行き詰つて来て、こういう現象が起きているわけです。大きな目で見れば、これは資本家側にも労働者側にも或る意味では責任がないかも知れない。特に過去何年か労災保険をかけて来て、そうしていよいよこういう状態のときに、けがをした人がもらえないというのでは、甚だ以て私はそのけがをした勤労者に残酷だと思うのです。勤労者としては、そういう不時のときがいつ来ようと一応の安定ができるという楽しみがあるからこそ長い間保険をかけて来ているわけです。そこで今使用者がかけないというお話がありますが、使用者がかけない場合には労働省がもつと強い態度で従来取立てをせらるべきであつたと思うのです。何も労働者には責任はないわけです。従つてもう少し保険経済の基本になる点だから、保険経済の基礎を危くするからできないということで以て答弁されておりますが、保険制度のできて来た根本的な必要性というものから立脚して、もう少し考えて頂かなければいかんじやないかというように思いますが……。