小平忠の発言 (予算委員会)

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○小平(忠)委員 わかりません、それは。それはあなたの詭弁です。物価が下つて現に結果として予算が余つたというのならばいざ知らず、六月一日は予算が両院を通過して実施した直後であります。まだ予算の完全なる配分もしていない六月一日にすでに削減するという、これは国権の最高機関たる立法府を行政府が軽視していることだと私は思う。これは断じて許されないことであると思う。同時に問題は、公共事業費、さらに食糧増産費についても一律に一割の削減を行つていることである。特に食糧増産はわが国自立経済達成の上からも、国民生活安定の上からも党派を越えて本気になつて取組んでいる問題であります。昨年の十二月十五日本院において、各党派の党派を越えた食糧増産並びに主食改善に関する決議案が、佐藤榮作以下各党の委員を並べて提案された。この食糧増産並びに主食改善に関する決議案は全会一致をもつて衆議院を通過いたしました。その際緒方副総理は特に発言を求められて、政府を代表してあなたは何と答弁されましたか。速記録に出ております。ただいま可決された決議案は、まことに現下のわが国の食糧問題解決の上からもきわめて時宜を得た決議案であります。政府はその決議案の趣旨にのつとつて、明三十年度の予算編成にあたつては、この食糧増産費の獲得のために、さらに粉食奨励の見地からも、昨年に倍するところの予算を獲得いたしたいと、あなたは切々答弁された。ところが二十九年度の予算の第一次の大蔵省の査定を見ると、この食糧増産費は前年度よりも減らされているではないか。国会審議を通じて若干の予算が増額された。ところがまたそれを削るという。私は吉田内閣の食糧増産に対する考え方は、常に国会を通じあるいは選挙を通じて言つていることと行つていることとは逆行していると思う。特に今度は一割削減を指令をいたしておいて、さあ今度は冷害で、災害だ、その財源をどこに求めるかということになつて、結局農林大臣の答弁をされた救農土木事業費についても、その一割削減から復活した分を、今度救農土木事業費にまわすのだという。私はこの考え方は、依然としてこの食糧問題解決のかぎを握るところの土地改良、開拓の問題、これらと真剣に取組んでいるとは考えられない。今大蔵大臣が、国会を軽視しないのだ、物価の値下りによつて――必ずしも予算は全部使つてしまうとは限つたものではない。これはわかりますけれども、六月一日といえば第十九国会の会期中であります。会期中閣議がこういうことをきめて予算を削るなんということは、これはもう国会の自主性というものを根本的に行政府が踏みにじるものだと私は思う。これはどうですか、もちろんこういう案を上程されたのは大蔵大臣として大きな責任があると思うが、大蔵大臣の責任ある御答弁を願います。

発言情報

speech_id: 102005261X00319541204_237

発言者: 小平忠

speaker_id: 11712

日付: 1954-12-04

院: 衆議院

会議名: 予算委員会