予算委員会
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会
会議録情報#0
昭和二十九年十二月四日(土曜日)
午前十一時三十三分開議
出席委員
委員長 倉石 忠雄君
理事 小峯 柳多君 理事 西村 直己君
理事 西村 久之君 理事 中曽根康弘君
理事 山本 勝市君 理事 佐藤觀次郎君
理事 今澄 勇君
相川 勝六君 植木庚子郎君
岡田 五郎君 尾崎 末吉君
尾関 義一君 小林 絹治君
迫水 久常君 關谷 勝利君
高橋圓三郎君 富田 健治君
中村 清君 灘尾 弘吉君
葉梨新五郎君 船越 弘君
本間 俊一君 松山 義雄君
八木 一郎君 山崎 巖君
宇都宮徳馬君 加藤常太郎君
川崎 秀二君 河野 金昇君
小枝 一雄君 高橋 禎一君
武知 勇記君 舘林三喜男君
中村 梅吉君 中村三之丞君
廣瀬 正雄君 福田 赳夫君
古井 喜實君 淡谷 悠藏君
伊藤 好道君 滝井 義高君
松原喜之次君 三鍋 義三君
山花 秀雄君 横路 節雄君
稲富 稜人君 川島 金次君
小林 進君 河野 密君
小平 忠君 西村 榮一君
黒田 寿男君 小山倉之助君
出席国務大臣
国 務 大 臣 緒方 竹虎君
法 務 大 臣 小原 直君
外 務 大 臣 岡崎 勝男君
大 蔵 大 臣 小笠原三九郎君
文 部 大 臣 大達 茂雄君
厚 生 大 臣 草葉 隆圓君
農 林 大 臣 保利 茂君
通商産業大臣 愛知 揆一君
運 輸 大 臣 石井光次郎君
労 働 大 臣 小坂善太郎君
建 設 大 臣 小澤佐重喜君
国 務 大 臣 木村篤太郎君
出席政府委員
法制局長官 佐藤 達夫君
法制同次長 林 修三君
大蔵事務官
(主計局長) 森永貞一郎君
委員外の出席者
専 門 員 小林幾次郎君
専 門 員 園山 芳造君
専 門 員 小竹 豊治君
―――――――――――――
十二月三日
委員堤ツルヨ君辞任につき、その補欠として小
林進君が議長の指名で委員に選任された。
同月四日
委員中村清君、原健三郎君、宇都宮徳馬君、古
井喜實君、足鹿覺君及び武藤運十郎君辞任につ
き、その補欠として松山義雄君、關谷勝利君、
加藤常太郎君、廣瀬正雄君、三鍋義三君及び淡
谷悠藏君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員關谷勝利君及び松山義雄君辞任につき、そ
の補欠として原健三郎君及び中村清君が議長の
指名で委員に選任された。
―――――――――――――
本日の会議に付した事件
昭和二十九年度一般会計予算補正(第1号)
昭和二十九年度特別会計予算補正(特第2号)
昭和二十九年度政府関係機関予算補正(機第1
号)
―――――――――――――
この発言だけを見る →午前十一時三十三分開議
出席委員
委員長 倉石 忠雄君
理事 小峯 柳多君 理事 西村 直己君
理事 西村 久之君 理事 中曽根康弘君
理事 山本 勝市君 理事 佐藤觀次郎君
理事 今澄 勇君
相川 勝六君 植木庚子郎君
岡田 五郎君 尾崎 末吉君
尾関 義一君 小林 絹治君
迫水 久常君 關谷 勝利君
高橋圓三郎君 富田 健治君
中村 清君 灘尾 弘吉君
葉梨新五郎君 船越 弘君
本間 俊一君 松山 義雄君
八木 一郎君 山崎 巖君
宇都宮徳馬君 加藤常太郎君
川崎 秀二君 河野 金昇君
小枝 一雄君 高橋 禎一君
武知 勇記君 舘林三喜男君
中村 梅吉君 中村三之丞君
廣瀬 正雄君 福田 赳夫君
古井 喜實君 淡谷 悠藏君
伊藤 好道君 滝井 義高君
松原喜之次君 三鍋 義三君
山花 秀雄君 横路 節雄君
稲富 稜人君 川島 金次君
小林 進君 河野 密君
小平 忠君 西村 榮一君
黒田 寿男君 小山倉之助君
出席国務大臣
国 務 大 臣 緒方 竹虎君
法 務 大 臣 小原 直君
外 務 大 臣 岡崎 勝男君
大 蔵 大 臣 小笠原三九郎君
文 部 大 臣 大達 茂雄君
厚 生 大 臣 草葉 隆圓君
農 林 大 臣 保利 茂君
通商産業大臣 愛知 揆一君
運 輸 大 臣 石井光次郎君
労 働 大 臣 小坂善太郎君
建 設 大 臣 小澤佐重喜君
国 務 大 臣 木村篤太郎君
出席政府委員
法制局長官 佐藤 達夫君
法制同次長 林 修三君
大蔵事務官
(主計局長) 森永貞一郎君
委員外の出席者
専 門 員 小林幾次郎君
専 門 員 園山 芳造君
専 門 員 小竹 豊治君
―――――――――――――
十二月三日
委員堤ツルヨ君辞任につき、その補欠として小
林進君が議長の指名で委員に選任された。
同月四日
委員中村清君、原健三郎君、宇都宮徳馬君、古
井喜實君、足鹿覺君及び武藤運十郎君辞任につ
き、その補欠として松山義雄君、關谷勝利君、
加藤常太郎君、廣瀬正雄君、三鍋義三君及び淡
谷悠藏君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員關谷勝利君及び松山義雄君辞任につき、そ
の補欠として原健三郎君及び中村清君が議長の
指名で委員に選任された。
―――――――――――――
本日の会議に付した事件
昭和二十九年度一般会計予算補正(第1号)
昭和二十九年度特別会計予算補正(特第2号)
昭和二十九年度政府関係機関予算補正(機第1
号)
―――――――――――――
倉
倉石忠雄#1
○倉石委員長 これより会議を開きます。
昭和二十九年度一般会計予算補正(第1号)、昭和二十九年度特別会計予算補正(特第2号)及び昭和二十九年度政府関係機関予算補正(機第1号)の三条を一括して議題といたします。
この際委員長より、一言申し上げます。昨日理事会において、本日吉田総理大臣を出席させるとのお約束をいたしましたが、本朝来病気のため、にわかに出席できなくなりました。従つて本日はやむを得ず、緒方副総理がかわつて出席することになりましたことは、まことに遺憾に存じます。
質疑を継続いたします。中曽根康弘君。
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この際委員長より、一言申し上げます。昨日理事会において、本日吉田総理大臣を出席させるとのお約束をいたしましたが、本朝来病気のため、にわかに出席できなくなりました。従つて本日はやむを得ず、緒方副総理がかわつて出席することになりましたことは、まことに遺憾に存じます。
質疑を継続いたします。中曽根康弘君。
中
中曽根康弘#2
○中曽根委員 本日吉田総理大臣がお見えの予定でありましたが、急に御病気で出られないのはきわめて遺憾であります。きようは決算委員会が開会されておりまして、伝えるところによると、決算委員会に喚問されて出頭するのがいやであるから、また例の病気を使つて予算委員会にも出ないのであろうということがいわれておりますが、私はこのようなことを信じたくありません。しかしともかくこのような疑いが持れているということは、私はきわめて遺憾に存ずるのであります。委員長は昨日来われわれに対して、必ずきようは総理大臣を出すと確約なさいました。それでわれわれはきよう待つておつたのであります。こういうように一国の予算委員会の委員長ともあろう者が、総理大臣にそのようなことをやられて、恋々とその地位におられるということは、いさぎよしとしないと私は思うのであります。当然委員長は、総理大臣あるいは与党に対して辞表を提出して、その責任の所在を明らかにすべきであると思うのでありますが、まず委員長にその所信ありやいなや伺いたいと思います。
この発言だけを見る →倉
倉石忠雄#3
○倉石委員長 中曽根君にお答えいたします。先ほどの当委員会の理事会において私が申し上げた通りでありまして、総理大臣が昨日までは出席を約束しておられたのでありますが、病気のために出席できないということでありますので、先ほど申し上げました通り、私どももきわめて遺憾に存じます。
私は特に本日は大事な日であると存じましたので、今朝総理大臣の公邸に総理をおたずねいたしまして、委員会との約束がございますので、御出席を願おりということを確かめるために特に参つたのでありますが、ちようど医者が診断をされて帰りがけに会いました。本日ははなはだ無理であるという医者の言葉がありましたので、お休みのところを押して面会を求めるのは無礼であると存じましたので、引下つて来たような次第であります。最後の重要な質疑のときに、総理大臣がおいでにならないということは、当委員会としては遺憾の極であると存じますが、事が御病気であるということであるとやむを得ません。どうぞひとつ委員の諸君は、副総理が出席しておいでになるのでありますから、政府を代表しての御答弁と存じますので、御了承願いたいと存じます。
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中
中曽根康弘#4
○中曽根委員 委員長の進退問題をこれ以上御質問申し上げませんが、あなたのことであるから必ずや善処すると私は思つております。吉田総理大臣の病気は、実は医者や薬ではなおらない病気である。決算委員会がやむとか、田中決算委員長が辞任するということであの病気はなおるだろうと私は思つておる。今あなたがお医者さんに会つたと言われるが、どんなお医者さんであるか私はきわめて疑わしいと思つております。しかし時間の都合上質問を進めます。
まず緒方さんに総理大臣の代理として御質問申し上げたいと思います。きようは総理大臣が出ると思つて総理大臣用の質問を用意して来ましたので、ちよつと見当が違いますが、どうぞ総理大臣になつたつもりでその職務を正当に行使していただきたいと思います。吉田さんはどう思つているか知らないなどという御返答は、こういう重大な事態でありますから、どうぞ御返答にならないようにお願いいたしたいと思います。
吉田さんは今度国会へ出て参りまして、わが党の松村政調会長の質問にもあるいは川崎代議士の質問にも、非常にいたけだかになつてお答えになつておるようでありますが、実はわれわれも国民もちよつと予想外であつたのであります。ということは今度国会がいよいよ召集される前に、吉田さんが例の書簡を総務会に出して、辞任される、総裁をやめられるという予告をなさいました。そこで全国民及びわれわれは、いよいよ吉田さんも最後をきれいにするか、ああいう御老人がああいう態度に出て来られたならば、われわれも敬意を表さなくちやならぬ、今度の国会ぐらいはきれいに送つてやろう。この間の新聞によるというとイギリスのチャーチルを送るのに、労働党のアトリーが非常な讃辞を呈して、壁画まで贈つたということが出ておりましたが、われわれはそこまで行かなくても、せめて保守党の議員でティ・パーティぐらいやつて送別をしてやることが大事であろう、そういうことをわれわれは考えて上京して来た、現に社会党の今澄君のきのうの質問を聞いても、そういう友情があふれておる言葉がありました。私のような吉田さんに一番憎まれておる人間でも、そういう気持で出て来たのですから、ほかの代議士の諸君がそういういたわる気持で上京したことは間違いないと思う。ところが吉田さんはどういうものでありますか、今日の事態が志と違つたのでありましようか、非常にいたけだかになつて来ておられる。まつたくこれはわれわれは予想外であります。吉田さんが今日出られないという理由も、われわれはある程度想像がつくのであつて、吉田さんの非をこれ以上追究しようという気持はそうありません。吉田さんも国家のためには非常に努力された方であり、われわれも正直に申し上げれば、われわれと主義主張工は違うけれども、しかしあの人一流の吉田式の愛国心を一徹に張つてやつておられる。その努力はやわりわれわれは認めてやらなければならぬ。老人であるけれども、なかなかそういう点では内心は敬意を表しておつたのです。しかし吉田さんがああいういたけだかな態度になつて、今日ですら出て来られぬということは、まことに予想外でありまして、国民もおそらくそうであるだろう思います。吉田さんがわれわれのこういう考え方に対してどういうふうにお考えになるか、これは吉田さんの御自由でありますが、われわれがそういう気持を持つておつたということだけは、副総理大臣から吉田さんにもぜひ伝えておいてもらいたいと思います。わかりましたか。
そこで吉田総理大臣のかわりの緒方さんにお尋ねいたしますが、きのう川島議員の質問に対して、政局安定ということは保存の勢力の結集である、またそれに対して現在でも望みは捨てておらぬ、こういう御答弁をなさいましたが、やはりそのようにお考えでありましようか。そうしてどういうふうにこれを進めておやりになつたらいいと考えておられますか、まず御質問いたしたいと思います。
この発言だけを見る →まず緒方さんに総理大臣の代理として御質問申し上げたいと思います。きようは総理大臣が出ると思つて総理大臣用の質問を用意して来ましたので、ちよつと見当が違いますが、どうぞ総理大臣になつたつもりでその職務を正当に行使していただきたいと思います。吉田さんはどう思つているか知らないなどという御返答は、こういう重大な事態でありますから、どうぞ御返答にならないようにお願いいたしたいと思います。
吉田さんは今度国会へ出て参りまして、わが党の松村政調会長の質問にもあるいは川崎代議士の質問にも、非常にいたけだかになつてお答えになつておるようでありますが、実はわれわれも国民もちよつと予想外であつたのであります。ということは今度国会がいよいよ召集される前に、吉田さんが例の書簡を総務会に出して、辞任される、総裁をやめられるという予告をなさいました。そこで全国民及びわれわれは、いよいよ吉田さんも最後をきれいにするか、ああいう御老人がああいう態度に出て来られたならば、われわれも敬意を表さなくちやならぬ、今度の国会ぐらいはきれいに送つてやろう。この間の新聞によるというとイギリスのチャーチルを送るのに、労働党のアトリーが非常な讃辞を呈して、壁画まで贈つたということが出ておりましたが、われわれはそこまで行かなくても、せめて保守党の議員でティ・パーティぐらいやつて送別をしてやることが大事であろう、そういうことをわれわれは考えて上京して来た、現に社会党の今澄君のきのうの質問を聞いても、そういう友情があふれておる言葉がありました。私のような吉田さんに一番憎まれておる人間でも、そういう気持で出て来たのですから、ほかの代議士の諸君がそういういたわる気持で上京したことは間違いないと思う。ところが吉田さんはどういうものでありますか、今日の事態が志と違つたのでありましようか、非常にいたけだかになつて来ておられる。まつたくこれはわれわれは予想外であります。吉田さんが今日出られないという理由も、われわれはある程度想像がつくのであつて、吉田さんの非をこれ以上追究しようという気持はそうありません。吉田さんも国家のためには非常に努力された方であり、われわれも正直に申し上げれば、われわれと主義主張工は違うけれども、しかしあの人一流の吉田式の愛国心を一徹に張つてやつておられる。その努力はやわりわれわれは認めてやらなければならぬ。老人であるけれども、なかなかそういう点では内心は敬意を表しておつたのです。しかし吉田さんがああいういたけだかな態度になつて、今日ですら出て来られぬということは、まことに予想外でありまして、国民もおそらくそうであるだろう思います。吉田さんがわれわれのこういう考え方に対してどういうふうにお考えになるか、これは吉田さんの御自由でありますが、われわれがそういう気持を持つておつたということだけは、副総理大臣から吉田さんにもぜひ伝えておいてもらいたいと思います。わかりましたか。
そこで吉田総理大臣のかわりの緒方さんにお尋ねいたしますが、きのう川島議員の質問に対して、政局安定ということは保存の勢力の結集である、またそれに対して現在でも望みは捨てておらぬ、こういう御答弁をなさいましたが、やはりそのようにお考えでありましようか。そうしてどういうふうにこれを進めておやりになつたらいいと考えておられますか、まず御質問いたしたいと思います。
緒
緒方竹虎#5
○緒方国務大臣 今日の政局を安定させるためには、その有力なる方法として保安勢力の結集が考えられます。これは昨年の総選挙の結果、現在の政府が十分な多数をとることができない、いわゆる比較多数の上に組織されましたことが、今日政局の不安定を来しました一つの原因であると考えております。今日なお保守の結集ということが、政局の安定の一つの有力な方法であると考えております。
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中曽根康弘#6
○中曽根委員 吉田さんは羽田をたつ前に、政局安定が非常に望ましいということを何回もステートメントで強調されており、また日本に帰つて来てからもそういうことを言つておられますが、今度吉田さんが自由党の総裁をおやめになるという意思を予告されたのは、やはり政局安定のために自分はそういうことをやつてもいい、そういうお考えから出ておるのでありますか、あるいは別のお考えでやつているのでありますか。
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緒方竹虎#7
○緒方国務大臣 政局安定のために政界をしりぞくということが、主たる動機ではなかろうと考えます。今日保守勢力の結集につきまして、反吉田とかいう言葉が相当に使われておりますけれども、今度の引退はその問題とは別に考うべきであると考えます。
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中曽根康弘#8
○中曽根委員 そうしますと、大体どういう御動機でああいう御書簡をお出しになつたのでありますか。世の中は、大体吉田さんは政局安定のために自分が障害になつているなら引いていい、そういう大局的考えからかような態度をおとりになつたと考えておりますが、今のお話を承りますと、たいへん世の中の期待と違うように考えられますが、どういう意味でありますか。単なる健康上の理由でございますか。
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緒方竹虎#9
○緒方国務大臣 これは吉田内閣が政権を持てることかなり久しく、第五次内閣まで組織されたわけでありますが、それで吉田総理個人の心境として政局引退を考えられたものであると考えます。
この発言だけを見る →中
緒
中
中曽根康弘#12
○中曽根委員 総理大臣個人の心境と言って、これから答弁をすべて逃げられるというと、何の答弁にもならないのでありまして、もう少し御親切にお答え願いたいと思います。そういうことが今日の政局安定に非常に重要な材料になつていると思います。また国民に対しても、政府の指導者としては明らかにする必要があると思うのであります。どういう御理由でありますか。もう二回お尋ねいたしたいと思います。
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緒方竹虎#13
○緒方国務大臣 それは私は、相当老齢でもありますし、個人の心境がここに至るということはあり得ることだと思います。たとえば外国の例を引合いに出すことはいかがかと思いますが、チヤーチル氏のごときも昨年以来個人の心境として、後織者をつくり、そして政局を円満に引退する機会を考えておられるやに伝えられておる。同様のことが言われるのではないかと思います。
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中曽根康弘#14
○中曽根委員 そうしますと、自由党の内部の問題として自分の立場を善処するということであつて、ほかの保守勢力や、あるいはほかの党との関係において、自分は自分の身を善処するという御意思ではない、単に自分の個人的立場でそういう御態度をおとりになつた、こういうふうに解釈してさしつかえありませんか。
この発言だけを見る →緒
中
緒
中
中曽根康弘#18
○中曽根委員 またよくわかりませんが、時間がありませんから、次へ進みます。
一体吉田総理大臣が議会の前に総裁をおやめになると言つた。そうすると大体常識では、総理大臣も議会の最中におやめになるだろう、あるいは総辞職を適当のときになさるだろう、こういうことが常識で予想されます。ところが昨日の質問では、現在の状態では総辞職しないと言つておられる。そうすると、書簡を出されるときの心境と今日の心境とは、やや違うのではないかとも考えられるのであります。総理大臣はあのとき考えたお考えと、今日の状況とは、あるいはお考えがお違いになつたのでありますか、あるいは同じ考えでずつと一貫して来るのでありますか、お尋ねいたしたいのであります。
この発言だけを見る →一体吉田総理大臣が議会の前に総裁をおやめになると言つた。そうすると大体常識では、総理大臣も議会の最中におやめになるだろう、あるいは総辞職を適当のときになさるだろう、こういうことが常識で予想されます。ところが昨日の質問では、現在の状態では総辞職しないと言つておられる。そうすると、書簡を出されるときの心境と今日の心境とは、やや違うのではないかとも考えられるのであります。総理大臣はあのとき考えたお考えと、今日の状況とは、あるいはお考えがお違いになつたのでありますか、あるいは同じ考えでずつと一貫して来るのでありますか、お尋ねいたしたいのであります。
緒
中
中曽根康弘#20
○中曽根委員 ああいう手紙を公式に出すと、当然世の中は、臨時議会において自分の進退を善処されると常識的に解釈しております。ところが臨時議会において総辞職しないということを言われると、あの手紙を出したときと今日の状態と、志が違つて来たから、またお考えがおわかりになつて、総辞職しないと言つて来たのではないかと誤解されます。現に世の中では、そういうことが明らかになつておらないから、あの手紙は謀略的書簡である、吉田さんは外遊して帰つて来て、世界の情勢をよく見て来たから、吉田的平和攻勢をやつておるのだ、そういうことすら言つておるのであります。つまりああいうふうに自分の身を善処するということを言つて、自分の党の崩壊を防ぎ、それから反対党の不信任案をそれで殺し、そうしてずばりと奇襲的な解散をやる、そういう共産軍がよくやるような平和攻勢をまねて出て来たのだろう、そういうふうに言つておる人もあります。私はそういうお考えではないと想像しておるのでありますが、一体どういうお考えでああいう手紙を出し、今日また辞職しないというふうにおつしやつておられるのでありますか、御解明願いたいと思います。
この発言だけを見る →緒
緒方竹虎#21
○緒方国務大臣 今お述べになりました最後の御想像の通りでございまして、謀略的な考えは毛頭ないと思います。あの手紙は公衆に出されたものではなく、党の将来のことを考えられまして、あらかじめ後継の準備をする、適当の時期に引退をするから、後継の準備をする、それをどうすればいいか、最も民主的に党本位に考えてくれということを常に諮問をされまして、党の三役その他首脳会議において、そういう答申をいたしました結果、ああいう態度に出られたと思います。
この発言だけを見る →中
中曽根康弘#22
○中曽根委員 そうすると、チャーチルがイーデンを自分の後継として、しかもまだチャーチルは辞職をしない。大体それと同じケースであつて、今度の議会で辞職をして、あなたを総裁になさるとか、あるいは今度の議会直後にそういう態度をおとりになるのではない、大体そういう予告といいますか、予告篇を出した、そういうようなもので、かなり時間のかかるものであるというふうに解釈してさしつかえないわけでありますか。
この発言だけを見る →緒
緒方竹虎#23
○緒方国務大臣 適当な時期ということは、非常に遠い将来を意味してはいないと思います。しかしながらそれには多少柔軟性があるのではないか。チャーチルの場合はいつという時期は私存じておりませんけれども、吉田総裁の場合には、適当な時期ということは、遠い将来のことを意味してはいないということを申し上げ得ると思います。
この発言だけを見る →中
中曽根康弘#24
○中曽根委員 遠い将来と言いますと、それは無限になりますが、遠い将来でないというと、少くとも本年内とか、あるいは臨時議会中だとか、それが近い将来になりますが、一体どの見当になりましようか。臨時国会が終つたらやめられる、大体その程度に考えていいのでありますか、いかがでありましよう。
この発言だけを見る →緒
中
中曽根康弘#26
○中曽根委員 私がこういうことを御質問申し上げるのは、実は緒方副総理の名誉に関することがあると思うのです。と申し上げるのは、およそ解散があると考えなければならぬ、そうすれば総選挙になりますが、新しく総裁に予約された方が当然自分の一党を率いて、総裁として総選挙をやるのはあたりまえのことです。それを総理大臣を握つておりながら、しかも自分の副総理に予約しただけで来るべき選挙を自分でやるということは、あとで譲つてやると言われた人にとつては相当な侮辱ではないかと私は思うのです。それは人の人格を傷つけることもはなはだしいと思うのです。およそ自分の副総裁を総裁にする、いずれする、そう言つたならば、その次の選挙はその副総裁が総理大臣になって、あるいは総裁になつて選挙をするのが世の政治の常識です。そういうことをやらないで、吉田さんが総理大臣あるいは総裁として次の選挙までぶつということは、予約された方としてはこれは人格を無視された話でありまして、今まで一番忠実に、吉田さんに最後まで奉仕されておる緒方さんにとつて、非常に失礼な話だと私は思う。そういう点からも私はあなたに御同情申し上げて質問をしておるのでありますが、いかがでありましようか。
この発言だけを見る →緒
緒方竹虎#27
○緒方国務大臣 そういう点について具体的に話をいたしたことはございません。かりに吉田総裁によつて総選挙がありましても、私は別に人格の侮辱というふうには考えておりません。
この発言だけを見る →中
中曽根康弘#28
○中曽根委員 あなたはお考えにならないかもしれませんが、世の政治常識を持つている人は、あなたに非常に同情するだろうと私は思います。
そこで次にお伺いいたしますが、また署名がどんどんふえて来ておる、下野論が非常に旺盛になつて来ている。ここにおられる人も大分下野論を唱えて署名しておつたようでありますが、首相も党員多数の意思には従う、こう言つておりますが、やはり署名がどんどんふえて党内の意思がそういうふうになつて来ましたら、今でも首相も副総理もその意思にお従いになるつもりでありますか。
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緒
緒方竹虎#29
○緒方国務大臣 今お述べになりました署名がどの程度に行われているか、私は直接には知つておりません。しかし昨日も申し上げましたように、その署名者の主張する意見も、民主主義的な政党の中にはいろいろな意見があるのは、これはむしろ自然でありまして、そういう意見が出ることは少しもふしぎはない、そういうことがあつても政党としてはかまわない。しかしながら政党として公党であります以上、党としての統制はどこまでも必要でありますので、そういういろいろな意見を参酌いたしまして、最後に党の首脳において判断を誤らないようにして参りたい、さように考えております。
この発言だけを見る →