山内隆一の発言 (人事委員会)
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○山内説明員 過去において、整理にあたって就職あっせんをした成績についてのお尋ねでありますが、今ここで数字の持ち合せがありませんし、役所に帰ってもあっせんによっての転換が全国で何人という数字があるかないか、これもきわめて疑問でありますので、十分のお答えになるかどうかわかりませんが、少し抽象的になりますけれども申し上げますと、過去においては数次にわたって大量の整理があったわけですが、私の知っている限りにおいては、ほんとうに就職場所がなくて困ったという事例はあまり聞いておりません。では過去においてどうしたかというと、過去においては、年によっては非常に幸いにして、たとえば建設省とかあるいは防衛庁が、似たような仕事が拡充されるために増員になっておる、そこに調達庁からひとつまとめてたくさん出してくれという中央政府の方針もありまして——私どもの地方に局長をしておったときの話なんですが、そんなわけでまとめて何百人と移したことも数回あります。それから、そのほか整理計画というものは早くからきまりますから、予算がまだ国会に提案にならないうちに、事務的にきまりますと、その整理計画は地方に流されます。そこで地方の方では、その与えられた整理計画を実行するために早くから就職あっせんのための委員会等をつくりまして、そして各調達局の多少でも因縁のあるような事業会社を全部調べあげて、そこに丁重な依頼状をまず差し出す、それから局長なり部長なりがそれぞれ得手の方面に手わけして、今度は社長、重役を訪問して歩いてお願いする。その向うの出方によりましては、リストを差し上げて先方で選んでもらう、たくさんのリストを差し上げて自由に選んでもらう場合もありますれば、あるいはこういうような種類の人を向けてくれぬかという、向うのある方向を聞きまして、数人選んで候補者として出すというような場合もあります。いろいろの方法であっせんをいたしまして——私は名古屋の局に長くおりまして、大阪に少しおりましたが、私がおって整理をやったときには、ほとんど一人もそういう気の毒な人は出しませんでした。むしろあっせんをしてもらって非常によかったという喜びの言葉をよく受けることがありまして、その後も非常によく行っております。しかし過去にそうだからといって今度の整理で果してうまく行くかどうか、これは私ども非常に心配をいたしております。決して、今のような経済情勢でうまく就職あっせんができると思っておりません。これは非常な大事業だと思っておりますから、それであればこそ早くからこの方針を立ててやりたい、あっせん期間を長くしたい、のみならず特に今度の私どもの考え方の特徴は、ただ漫然と飛び歩いていても労多くして功が少いから、そこで希望退職の勧告のような、そういう人につきましては、早くから自分で飛び歩く余裕を与えて、そうして何か目ぼしいところを見つけたら、それに対して官庁として強くあと押しをして送り込むということにしたならばという考え方が、今やりつつある考え方であります。しかしこれは、通告といいますかあるいはその整理計画の伝達といいますか、それをまだ完了しておりませんから、今年の就職あっせんの実績はむろんありません。問題はこれからでありますが、これからそういう方面に全力を尽したい、かように考えております。