楠本正康の発言 (農林委員会)
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○楠本説明員 低温殺菌、高温殺菌の優劣の問題でありますが、全体的に申しますれば、低温殺菌は高温殺菌にまさつてれるということは既定の事実であります。しかしながら逆に、しからば高温殺菌は有害かというと、これは全然有害ということは申せません。そこで個々の比較は、つまり施設の規模あるいは原料乳のよし悪しによつてきまります。たとえば、きわめて完備した低温殺菌の施設であり、原料乳がある程度優秀であれは、これはむろん衛生的にも低温殺菌は優秀であります。しかしながら施設の規模が小さい、従つて完全な低温殺菌が行えない、あるいは原料乳が比較的質がよくないというような場合には、むしろ高温殺菌の方が安全ということが言えるわけであります。従つて私どもはかれこれ勘案いたしまして、農村等におきましては大きな施設というものは望めませんし、いうならば、一日千本とか、さような小さい範囲でありますので、これらに低温殺菌の施設を要求することは無理でありますし、しいてやればかえつて衛生上害があるというような結果もありますので、これら農村の小規模経営につきましては、むしろ高温殺菌でも適当であるということを申上げまして、先ほどの事務的の案を一応考えたわけであります。