一萬田尚登の発言 (本会議)

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○国務大臣(一萬田尚登君) 鈴木委員長のお尋ねのうち、私の所管に属することを御返事いたします。
 お尋ねの点は、防衛費と民生安定に関する施策との関連であるように考えます。私どもは、防衛につきましては、国力に応じて自衛態勢を逐次整える、こういうことにあるのであります。(拍手)従いまして、国力に応じてということの中には、むろん民生の安定が考慮されなくてはなりません。しこうしてこの三十年度の予算につきましては、全体の防衛に関する費用を、防衛庁費と分担金、それを加え前年度のワク内に置こう、こういうふうにいたしておるのであります。今後、防衛分担金に関する折衝の推移に応じましで、防衛の増強その他について考慮を加えていきたい、こういうふうに考えております。
 なお、民生安定につきましては、防衛に関連なくしてこれはやらなくてはならないのであります。従いまして、防衛費が出るから民生安定はできないだろうというようなお考え方は、私ははなはだ了解に苦しむところであります。(拍手)この民生の安定こそ、日本の国力並びに日本の経済を再興する原動力であるのであります。そうして、特に私の考えでは、こういう今日のごとき政策を遂行する途上におきましては、社会構成の上において弱い部面に比較的重圧が加わり過ぎるのであります。(拍手)われわれ国民といたしましては、すべてが同じようにこの苦しさを負担せなければなりません。しかしながら、社会の構成の力の上において不当にたくさんの圧力が加わる向きに対しましては、これに対して相当の施策をすることが私は当然なさるべきであると思うのであります。(拍手)それで、私はこういう点について考慮を払つています。従いまして防衛費と民生安定については矛盾はないのであります。
 これをもつて私の答弁にいたします。(拍手)

発言情報

speech_id: 102105254X00819550123_009

発言者: 一萬田尚登

speaker_id: 2003

日付: 1955-01-23

院: 衆議院

会議名: 本会議