鳩山一郎の発言 (本会議)

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○国務大臣(鳩山一郎君) 河上君の御質疑に答弁をいたします。
 憲法改正と自衛軍備創設について、何がゆえに来たるべき総選挙にこれを明示しないのかという御質問でありました。私は、河上君の言う通りに、憲法の改正、自衛軍の創設を二年半以前から唱えて参りました。自衛隊の、第九条の変更は民主主義と平和主義の原則を破るようなお話でありましたが、第九条をごらん下されば、これを変更するのは当然だと私は思うのでありましてこれを変更して民主主義も平和主義も破れるおそれはないと思います。ただ、これを明示しなかつたというのは、自衛軍隊ということの観念が、ここ数年の間にずいぶん日本人の間に変遷して参りました。昔は、この議会におきましても、軍隊を持つということは第九条に正反対のものという認識であつたのであります。ゆえに、自衛隊と言いませんで、保安隊というものを作つてきたのであります。しかしながら、これが自衛隊となつて、自衛のために軍備を持つということは当然だという常識がだんだんに普遍化して参つたのであります。当然自衛のためならば軍隊を持つてもよろしいという観念になつた今日におきまして、軍備を持つことができない当時の情勢とは歴史上変遷があつたというのは当りまえであります。(拍手)そういうような国民の観念に変遷があつたときには、私がこれを主張するにも緩急が自然にできるというのは当然であります。
 中ソとの国交の関係、これについては、たびたびここで申しましたから、再びこれをいたしません。外務大臣から詳細にお話しをしていただくことにいたします。また、経済政策につきましても一萬田君から御答弁を願います。私が直接答弁しなくてはならない事柄は、私の自分の行動が数年前と違つたという質問が最も肝要だと思いますから、それだけについての答弁をいたしまして、私の答弁を終ることにいたします。(拍手)
    〔国務大臣重光葵君登壇〕

発言情報

speech_id: 102105254X00819550123_015

発言者: 鳩山一郎

speaker_id: 28307

日付: 1955-01-23

院: 衆議院

会議名: 本会議