川上為治の発言 (水産委員会)
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○説明員(川上為治君) 現在重油の価格が或る程度高いということにつきましては仰せの通りでありまして、大体漁村関係のものとしまして、まあ元売業者の販売価格は全国大体平均いたしまして一万三千円から一万四千円となつておる。それから小売価格につきましては大体一万五千円でということになつておるかと思うのですが、この価格につきましては四月、五月頃の価格とそう非常に高くなつておるということは言えないのじやないだろうかというふうに考えます。ただ問題は地方によりまして、所によりまして非常に高い価格が出ておる、例えば北海道の一部においてはそういう価格が出る、或いは最近におきましては島根、鳥取方面におきまして相当高い値段が出る、そのために漁業者に対しまして非常に迷惑をかけておるという点につきましては我々としましてもこれは非常に何とかしなきやならんというふうに考えております。たださつきも申上げましたように、そういう、所によりまして非常に高い値段が出ておるわけなんですが、大体におきましては一万三千円から一万五千円という程度の、これはB重油でありますが、そういうことになつておるのじやないかと考えております。私どものほうとしましては値段が極力上らないようにということでこの委員会でありましたかにおきましても丁度三月頃お話申上げたのですが、その方法としましては地方にその苦情処理機関というのを設ける、それは地方の特約店の協同組合、この組合が事務所になつておるわけなんですが、その苦情処理機関に対しまして若し値段が非常に高いと、どこかの特約店の販売価格が非常に高いということでありますればその機関にお話を願えれぱその機関からどういうわけでその特約店の価格が高いかということをよく調べまして不当に高い場合におきましてはその特約店に対しましてもつと安く販売すべきだと、若しそれがなかなか販売価格が依然として高いという場合におきましては、別の特約店のほうから販売させる、或いは又そういうべらぼうな値段を出すものに対しましては、その系統を手繰りまして、元売業者における外貨の割当で調整して行くというような措置で極力値段を上げないようにということで、私どものほうとしましては今日までやつておるわけでございます。そこで私のほうとしまして、今までいろいろなケースがあつたと思うのですが、それほど全国的に非常に高く売つているというようなふうには実は聞いていなかつたのでありまして、これは或いは私のほうの調査が不十分であつたせいかもわかりませんが、それほどひどいことではない。又そういうひどいことも時たまあつたけれども、それは部分的な問題であつたと、そういうものに対しましては極力今の苦情処理機関なり、或いは地方の通産局なりそうした方面で措置をとるというふうに考えておりまして、今これを何か特別な機構によつて値段を相当抑えつけるということにつきましては、相当これは研究しなけりやならんのじやないかというふうに考えております。この重油の問題は、現在行政指導ですべてやつたのですが、別に法的な規制というものはありませんし、公定価格制度というものもありませんので、我々の行政力といいますか、行政指導によつてやつておるわけでありまして、問題は漁村関係、船舶関係がどうしてもこれは何とかして確保してやらなきやいかん、それから又一面地上の、陸上用のものにつきましては、これは或る程度制限して行かなければならん、それはまあ両方一つの枠内においてやつておりますので、なかなか価格の問題につきましてはむずかしい点も私はあるかと思うのですけれども、今申上げましたように、もつと安くできないか、そういうべらぼうな価格を出さないように一つできないかという問題につきましては、私のほうとしましては今申上げましたように、苦情処理機関というような、或いは通産局、そういうところへ若しそういう事態が出て参りますれば、そつちのほうで一つ解決して行きたい、若し油のほうが非常に高くて或いは手に入らんということがありますれば、漁村関係は優先的にやるということになつておりますので、そつちのほうから常にこれは元売業者が、特約店も或る程度のストックを持つておりますし、持たしておるものですから、そつちのほうからいつでも出せるように私どもとしましてはやつて行きたい。需給関係から申しましても、今本当に重油がそれほど逼迫しておるかというと、必ずしもそうではないというふうに我々のほうは考えておりまして、石炭企業方面からはとても今行政指導というのは非常に甘いのじやないか、計画数量というのは非常に甘いのじやないか、もつと大きく切るべきだという意見もあるほどでありまして、大体それほど需給関係にいて逼迫しておるというようなことではないのじやないかというふうにも考えますし、又ストックにつきましても先ほど申しましたように、いつでも或る程度のものは、出せるようにしておりますので、何とかそつちのほうで一つ解決して行きたいというふうに考えております。
それから需要者団体に外貨を割当てるという問題につきましては、これは私のほうとしましては、若し漁業関係にそういうような措置をとりますというと、或いは鉄鋼でありますとか、或いはその他のものがすべてそういう共同行為によつて而も直接外貨を割当ててくれというようなことになりますと、これは全体の配給系統と申しますか、そういうものが全般的に崩れて参りまして、特に中小商業者との関係が非常に政治的にうるさい問題も私は出て来ると考えますので、やはり私どもとしましては従来の通り、従来の系統において配給さして行きたいというふうに考えております。従つて従来の系統でなかなか高い値段が出るというような場合におきましては、さつきも申上げましたような措置で何とか一つ解決して行きたいというふうに考えております。