千田正の発言 (水産委員会)
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○千田正君 これはこの前の、去年のお答えと同じようなお答えを頂いているんですが、実情はあなたのおつしやるような実情ではないということは、一々反証を挙げるまでもない。しぼつて言えば例えば十分に、最高機関であるあなたがたのほうでは需要者に対しては、殊に漁業面においては優先的に与えるという御指示をやつておる。ところが優先的には来ない。これが実情である。もう一つ、それから苦情機関を設けておるから苦情機関に訴えて、それによつて何らかの緩和の方針をとつたらいいじやないかと、特にそういうために置いてあるんだからと言うけれども、実際苦情機関に持つて行くということになるというと、結局苦情機関に持出したが故に、逆に油を欲しいときには、お前のほうは苦情言つて来たんだからやらない、逆に言えばそういうような方向にまで持つて行かれるというようなケースがこれは末端においてあるのでありまして、それは通産省そのものにはそういうことは言つて行かないかも知れないけれども、我々のほうにはそういうことが聞えて来る。で、非常に理想的な方向をとつておるようであるけれども、これはそうでもないと私は思う。それから重油が大分余つて来ておるようだから、仄聞するところによるというと、来年度あたりからは重油の輸入を或る程度削減する、こういうように、少くとも吉田内閣の施政方針の中にあつたようでありますが、これはどうも我々としては、当然そういう問題が起るとすれば、削減されたことによつてますます窮屈になる。もう一つこれは通産行政の一つとして私は今重大な問題をあなたから示唆を受けた。これは次官もいるから今日はつきり聞いておきたいと思うが、いわゆる生産、実際の現在における国際収支のバランスの上において貿易が伸長しないという一面、或いは生産コストが割高だということは私が申上げるまでもなく、割高の原因はどこかということを追求して行くというと、やはりこういうところにネックがあると私は思うのであります。あなたがたの言うことは、やはり通産省の立場からやはり従来の中小企業なり油業者を助けて行きたい、これは御尤もな理論であります。併し生産ということを考えて来るというと、そういう人たちによつて中間搾取が行われるが故に実際の生産面の需要に対しては十分ではないだけに、又高いものを買うから当然生産コストも割高になつて来ておる。でも需要者団体には割当てない、こういうことで中小企業を育てて行く、これは育てて行くのは結構でありますけれども、法外な育て方をするが故に私はむしろ生産コストのほうにおいて非常に高いものについて対外輸出というものはこの点で阻害されて行くという結果になつていると思う。私は鳩山内閣がどういう施政方針を今後とるか知らんけれども、こういう根本的な、日本の食糧対策の重点であるところの農業とか漁業というものに対しては、当然それは或る場合においては調整価格をつけてまでも安いものを与えて、そうして生産コストの上らない方向をとつて行くのが当然だろろと思う。そういう意味からいつても私は需要者団体に対して或る程度真剣に、日本の食糧対策なり或いは国際貿易というものを考えた場合には、そういうところに重点を置いて油の配給なり調整というところまでは行かなくても、或る程度の通産行政というものはやるべきであると私は思うが、その点に対しては私は次官から一応、あなたがた今後内閣を背負つて立つて行くんであるから、今後の生産と、それから今の企業との関係の考え方、これによつてやる油の輸入と、配給の方法なり運営の方法に対するところの根本方針を承わつておきたいと思います。