東隆の発言 (水産委員会)
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○東隆君 私も少しお聞きしたいのですが、この配布になつた資料の中に最近の重油市況調、これを見ますと北海道が一番高くて中央が一応安い値段だ。それで私は営利業者の配給と協同組合の配給の違いはどこにあるかというと、協同組合関係の配給はこれはプール計算をやるのです。従つてどこにつても同じ値段にしよう、こういうのを理想にしておるわけです。従つて石油の値段等については距離の遠い所、非常に不便な所、そういうような所にも実は近い所のほうの犠牲において安い価格のものが行く、こういう所に協同組合を作つておる利益があるわけです。若しこのままで以てやつて行けばどういうことになるかというと、北海道では高いところの資材を使つてそうし売るものは安い値段で売る、こういう形になつて折角生産をぐんぐん上げなければならんところが非常なハンデイ・キヤツプがつく。従つてそういうようなやり方では大きな生産は上げられんわけです。従つて中小企業者がその生産を有利に展開をさせるために協同組合を作つているわけです。だから協同組合というものを理解なしに配給を考えるのであれば、これはとんでもない配給上における間違いが起きると思う。でお話をお聞きしておると、協同組合関係についてご理解がないようでありますので、私は研究をされる場合にその点を一つ大きくお考えを願いたい。
それからもう一つは砂糖と石油が非常に似ておるわけです。大部分海外から入れてそうしてやつておるわけですが、砂糖の場合も実は消費者の代表者、実は精製工場ですね、これを完全に消費者代表にしておるわけです。そうして実際に消費をするものは農民だのそれからその他のほかの消費者はこれは消費者の代表になつておらない。そういう形で以て粗糖が入つて来て、そうして精製工場で全部利益がありますからそれを精製して白糖にしておる。で黒砂糖だの何だのそういうものは配給になつておりません。ここに非常に大きな問題があるのです。それでそいつを合理的にするために全購連が輸入の枠をとつておるわけです。これは今年の一月頃から大分やかましくなつて、そうして全購連が割当をとつておるわけです。これは私は石油の場合も同じだと思うのです。石油の場合には、殊に漁業のことになつて参りますると、砂糖なんかよりもまだ重要な役割をしておる。そこでどうしてもこれを全漁連にがいかを割当させる、こういう形にして末端の消費者と直結をさせるような態勢を作ることが一番正しい配給の機構です。私はそういうふうに考えておるわけです。
そこでもう一つお伺いをしたいのは、今の輸入元をやるのはこれは石油配給業者が作つておるところの協同組合とは別なものがやつておるわけです。中小企業者等の協同組合法によつて石油の協同組合ができておるわけです。これはどれくらいあるか私にはわかりませんけれども、これの全国的のものが本来ならば割当を受けるべきです。これが配給するのですから、これが配給の中心なんですから……。そうして協同組合がもう少し強固な基礎をもつたら精製も当然やるべきだ。それは協同組合そのものが消費者の、中小企業者の結局必要な量を計画的に十分にまとめることができるわけです。だからその基礎の上に必要な数量をまとめていかなければいかんのです。そこへ本当の数字が出て来るのであつて、製造業者が自由に外貨の割当を受けて、輸入して、そうしてそれをいろいろな配合の仕方、そのことによつて利益の上がるような配合の仕方をされたら、これは非常な問題が起きて来る。ですから、もつと計画的な面を考えて来るというと、実際の消費者を基盤に置いたその上にできておる協同組合というものを基準にして、そうして数量その他の計画、かようなものが立てられるべきである。だから私は純理論から言つても、全漁連に外貨の割当をするのが正しいのではないかと思う。そうしてその上で若しタンクその他の設備がない、こういうようなあれでしたら、これはそういうようなものを使えるような態勢をやつてもらえれば、これは新らしくこしらえる必要はないのですから、ですから、そういう面をやる必要があるし、それから金融の面でこげつきがあるかといつて、さも水産業関係の者に恩を着せるようなお話もありましたけれども、これも系統を質して行けば、農林中央金庫を通して短期金融というようなものも当然出て来るのですから、それによつてこれは賄われるべきものである、長期金融じやないのですから……。短期金融はこれは漁業者の生産資材としての金融ですから、これはもう当然農林中央金庫がこの生産物金融を考えなければならん。だからこげつくはずがない。私はそういうような意味で、どうせ今までの通産省のやり方が、業者を中心にして、そして協同組合の配給機構というものについて冷淡なところがあつたためにそういうような形になつていると、こういうふうに言わざるを得ないわけです。ですから私はその点をよく一つお考え下すつて、そうして研究を進めて頂きたい、こう思うのです。