岡井正男の発言 (水産委員会)

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○説明員(岡井正男君) 昭和三十年度北洋鮭鱒カニ許可方針決定の経緯につきまして御説明を申し上げたいと思います。
 昭和三十年度鮭鱒の許可方針につきましては、慎重に検討を続けました結果、昨年末にようやくこれを決定の上発表いたした次第でございます。その決定に至りまする経緯といたしましては、まず第一に、北洋をめぐる国際情勢の若干の変化並びに過去の操業の結果を勘案いたしまして、漁区についてソ連領土との距岸距離につきまして、従来の距岸三十海里のを十海里程度縮めたということにいたしますとともに、一面オホーツク海にも試験操業のための漁区を設定することといたしたのでございます。しこうしてこの漁区について、ベーリング海区においては過去三カ年にわたる操業並びに調査の結果に立脚いたしまして、技術的立場から独航船の総隻数を二百八十四と決定いたすとともに、オホーツク海区における試験操業のため、五十そう程度の出漁を認めることが適当と判断いたした次第でございます。
 次に、この独航船の隻数を基礎といたしますベーリング海区における船団数、すなわち母船の数はおおむね十一程度、オホーツク海区においては二船団、すなわち二母船程度を適当と認めまして、このワクのうちにおいて許可すべき会社の選定を行なった次第でございます。この場合前年度に許可せられました日魯、日水、大洋、北海道漁業、大洋冷凍母船の五社、独航船につきましてこれをそのまま認めることとし、昨年度共同出願しました二社の取扱い及び新たに許可すべき母船の選定につきましては、戦前戦後の経営の実態、新規業者の希望、地方的依存度の特殊性などを総合的に判断いたしまして、極洋捕鯨、函館公海及び大洋、宝幸及び報国、日魯、日水、別にオホーツク海において、北海道漁業公社、日魯というように決定いたした次第でございます。
 カニにつきましても、試験操業の建前上二船団程度を妥当と考えましたが、これを許可する会社の選定に当りましては、戦前戦後の経営の実態、本漁業の国際的特殊性をもあわせて考えてみまして、日水、日魯で二船団、大洋と北洋会社で一船団、かように決定した次第でございます。
 次に、母船式鮭鱒漁業の繰業区域につきましては、その西側におきまして若干の変更を行なったほかは、現在通りといたしましたことは、半面五十一度までの漁区拡張を要望せられておったいわゆる四十七度以南鮭鱒漁業者の主張は認めがたいという結果と相なっているわけでございます。政府といたしましては、これらの人々の御要求については、十分慎重に検討をいたしたのでございまするが、何分にもこれらの人々が欲する漁区は、カムチャッカ南端から北千島列島にわたる海域に連なる漁区であり、かつかりに一部の漁区を分割するといたしましても、その漁区に殺到する船の数は、おびただしい数に上ると予想せられますし、また公海操業上の安全も考えてみる必要があるし、国際紛争を防止する立場からいたしまして、操業秩序維持の面にはるかに統制の容易な母船式漁業の漁区を現在通りといたしておくことが適当と考えた次第でございます。しかしながら他面過剰状態にあるこの四十七度以南の鮭鱒漁業者の現状を少しでも打開するため、アリューシャン及びオホーツクに増大せられました独航船を消化し得る道を開くとともに、四十七度以南においても合併による大型化の方策を講ずることによりまして、この経営の自主的な改善を期待することといたした次第であります。
 以上簡単でございまするが、従来の経緯を申し上げました。

発言情報

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発言者: 岡井正男

speaker_id: 15309

日付: 1955-01-24

院: 参議院

会議名: 水産委員会