葛西嘉資の発言 (社会労働委員会)

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○葛西参考人 ただいま医務局長がおられますが、公的医療機関の政府の方の御意見はあると思います。私どもの方としましては、他の一般の病院、診療所と違いまして、いわゆる公的医療機関としての特色といたしましては、申すまでもなく患者の取扱い等においても違わなければなりませんし、また医療の資に乏しい者等については、できる限りそれらの便宜をはかってやるということでなければならぬ、こういうふうに具体的に申すと考えております。ただ赤十字の現状から申しますと、実は医療機関の大体の一年間の予算というものは、約七十億足らずのもののようであります。これらの財源で、今の社会医療費と申しますか、かような点をやって参ることには、なかなか苦心が要るのであります。以前は、赤十字といたしましては大体ベッドの一割くらいのものは、かような軽費もしくは無料の診療を取り扱うベッドとして予算等を作ってあり、足らない金の方はこれを本社なり何なりが分けてやるというような制度になっておったそうでありますが、御承知のように終戦後の赤十字には、かような余裕の財源がないのであります。現在は大体のところは支部で白い羽根の援助なり何なりでまかなってもらうというように考えております。それから白い羽根等がなかなか窮屈で回らないというところは、大体病院、診療所が独立採算、独立費用というか、その収入で出る方をまかなっていくというようなことになっておるのが、偽わらざるところの実情であります。従いまして、理想は以上のようでありますけれども、なかなかその通りにいかないというのが現在の実情であります。しかしながら、これはほうっておいてはいけないわけであります。どうしてもかような方面にやらなければいかぬということで、過般お年玉つきの記念はがきの方から一千数百万円の金をもらいまして、そういう専門の療棟を作って、社会医療の方のことをやるということをいたしたり、あるいは先ほど説明いたしました医療施設規則の第十条のあとには今のような点をはっきりいたしまして、でき得る限りそのようなふうにやって参るというふうに努力をさせております。
 結論的に申し上げますと、目標は高く掲げて実施すべく努力をいたしておりますが、赤十字の財政の関係で十分にいっていない、しかしできるだけしております、そのようなことが結論であろうと思います。

発言情報

speech_id: 102204410X05019550726_051

発言者: 葛西嘉資

speaker_id: 25628

日付: 1955-07-26

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会