葛西嘉資の発言 (社会労働委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○葛西参考人 中央病院における公的医療機関の性格というお尋ねでありますが、この中央病院といえども、やはり先刻申し上げました日本赤十字社医療施設規則のその一つでございますので、この第一条には先ほども申し上げましたように、第一の特色としては、災害救助をやらなければならぬというようなことを書いてございます。この災害救助については、先ほど安田局長からも補足的にお述べいただきましたように、移動救護班を作って、有事の際には、これを出動させるということで、各地に救護班を置きまして、有事の際には何どきでも行けるような救護班——班数は本社直営で全部で十三でありまして、諏訪と山陰が抜けますから八つか九つぐらいですか、今手元に資料がないのではっきりしたことは申し上げられませんが、そういうもので、すぐ出れるような態勢にしております。それから資材の備蓄、そういうもの等もやっておるわけでございます。
 第二には今の社会医療と申しますか、そういう点であります。大体中央病院においても、今こまかい数字がありませんが、健康保険の患者あるいは生活保護の患者あるいは軽費または無料の患者を取り扱っておるというものが、大体八割以上の患者がそれであろう、残りの一割ちょっとのものが自費患者というような実情になっておるというふうに私は記憶しておるが、今ちょっと資料がございません。そういうことで、社会医療という面にやならなければならぬ。
 それから第三には、医療施設としてありますのは、看護婦の養成事業、これは医務局長からちょっとお述べになりましたが、あそこにも日本赤十字社女子短期大学というものを作りまして、看護婦を年々養成して、災害救助等の第一線に働くいわゆるナイチンゲール精神を持った看護婦を養成するというわけで、これは長い伝統でやっております。そのほかに一般医療といたしまして、先ほど医務局長からお話しになりましたいろいろな調査研究資料でありますとか、あるいは入院等の場合の措置でありますとか、あるいはまた医療社会事業というような部を作りまして、これらの患者と家庭との関係、あるいはまた患者と医療費の関係というようなものを総合調整するような機能等もいたしておるつもりでございます。
 ただ、何にいたしましても、先ほども医務局長からお話がありましたように、やろうと思って掲げてある目的は高いのでありますが、何といたしましても財政が十分でございません。ことに中央病院は、御承知のように明治二十三年かに建てた病院でありまして、非常に腐朽しておるということで十分ではない、財政的に非常に十分でないというようなことから、思うようにいかないのは、残念でございますが、できるだけ冗費を節約して、患者へのサービスあるいは公的医療機関としての特徴を生かすようにして参りたい。先般院長も都築正男博士になってもらいましたし、事務長等の更送もやりまして、——これは本法制定以後であります、かえまして、これらの線に沿うように努力をいたしておるわけであります。

発言情報

speech_id: 102204410X05019550726_056

発言者: 葛西嘉資

speaker_id: 25628

日付: 1955-07-26

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会