一萬田尚登の発言 (地方行政委員会)

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○一萬田国務大臣 非常にごもっともな御意見と思われるのでありますが、しかし事業の資金と財政の関係は、財政の方からいけば常にそれは中央、地方を通じて恒久的な——事業の方はやはり好況の波がありまして、どうしても償還等において余儀なく返済ができないということがあり得るのでありますが、財政については私は常に平均収支が償っていく、こういうふうにあるべき姿と考えておりますが、政府の資金を特に大企業に回して地方団体等に回さぬ、そういう考えは私としては持っておりません。最近そういう点について、たとえば地方団体等において資金運用部資金と市中銀行からの借入金との割合がどういうふうになっているか調べてもみましたが、お説のように近来は市中銀行からの借り入れは、これは地方財政が膨張した自然の結果もありましようが、借り入れがふえていることも言えるし、地方債を含めて市中銀行に依存している度合いがだんだん幅が広くなっているのもよくわかります。それでこれは財政資金の方から金を少し出すようにして、市中銀行から借りる重荷を軽くしてあげよう、こういうふうな考えも持っておりまして、最近は預金部資金からも相当金が出るようにしております。先ほどの今すぐ政府から出ておる金の金利をどうする、こういうことは、それだけをつまみ上げてどうするということは私今考えておりません。地方財政の再建についてはしょせん根本的な計画をして、その計画のときにまたいろいろ考えて、財源の問題もあるので、単にそういうふうな赤字のたな上げをするとか、金利をどうするという以外に、地方財政を健全化する上において必要な措置は多々あるように思います。原因をよくつきつめてその際に考えていきたい、かように思っております。

発言情報

speech_id: 102204720X03719550709_022

発言者: 一萬田尚登

speaker_id: 2003

日付: 1955-07-09

院: 衆議院

会議名: 地方行政委員会