五島虎雄の発言 (地方行政委員会)
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○五島委員 長官は地方団体の赤字はいろいろな状態があると言われるが、それでこれをいかにして再建するかということは、各地方自治体の自主性にまかしていくという考え方は、従来から大体わかっているわけなんですけれども、この自主性にまかせるという方法が非常に問題を生ずるおそれがある。各地方団体においてあるいは理事者と議会とあるいは理事者と職員間においてあるいは市町村民、県民との問題において、非常に問題が出てくるのではなかろうか。それで言葉を最初の私の発言に返していきたいと思いますが、他の委員の方たちは参考書類もなくて私がこういうことを言うということは、非常に御迷惑に考えられるだろうと思っておそれ入るわけなんですが、実は相生市というところは三万七千人の小さい市である、そうして年間予算にしても一億八千万円程度です。その中に従来一億円程度の赤字を持っている。そうしてその中からどうしても追加更正をし、そうして節約をしなければならぬ、その節約する方針が何か、今審議をされつつあるところの再建整備特別措置法が国会を通過すれば赤字団体にならなけばならぬ。赤字団体になりたくない。従って今のうちに再建しておかなければならぬ、赤字が出ないようにしておかなければならぬということで考えられておるようにも思われる。そこで無理に無理をして人件費の削減というような挙に出た。そうするとわれわれが審議しつつあるところに先がけて地方の公務員の首が切られたりあるいは賃金が低下されたりするという現象を自治庁はどう考えるか、そういうことがいいのかどうか。これをしも地方の自主性にまかしていくというならば、自治庁はきのうも公述の中に言われた、親と子の関係であるとか、親と孫の関係であるとか、そうして相協力することによって地方団体の運営を強化し、円滑な運営をしていかなければならぬという公述も行われたわけなんですが、それが地方公務員としては非常に動揺を来たす、こう考えるわけです。そうしてまたこの二割削減の内容は、さいぜん申しましたように八百十六万円程度の問題ですが、しかし内容をつぶさに検討してみますると、県立高等学校の校舎の建設費用として今年度五百万円の寄付金、分担金をしてもらいたいということが、指令ではないですよ、電報一本で来た。ところがその二割削減しなければならない相生市は、その予算の中に五百万円計上してしまった。そうすると寄付金を五百万円するがゆえに八百十六万円の節減をする。その八百十六万円の節減が地方公務員の賃金を二割削減するというようなことをずっと考えて結論を論ずれば、いわゆるしわ寄せという言葉は変に聞えますけれども、結局はだんだんと回り回って地方公務員の首切り、あるいは賃金の二割の減退が来た。こういうことを市長が確信と自信と、そうして当然私の任期中にやらなければならぬ事柄であるというように豪語するに至っては、今審議しつつある二法案に非常に関連性かあるように思われるわけなんであります。従って小林部長がこれからお会いになって調査される場合にも、そういう面についてよく聞いておいてもらいたい。それからこれに関する書類は私だけが持っていて、そうして他の委員の方たちは参考資料も持たれないので、できるだけ早くその書類を参考として整理したいと思っております。ところで私がここで相生市の問題をなぜ取り上げるかということは、秋田県の問題もある。あるいはその他全国の地方団体では何とか整備しなければならないということでこの法案の通過前にいろいろ再建に努力してきた。そうして今までも県あるいは市町村が再建のために非常に努力してこられてその中に無理が生じつつあるのではないか。あまりに無理が生じつつあって、その中に現象として生活の問題にまで波及してくるのではないかというように思われるわけです。従ってこういう条例がいいか、あるいは地方公務員法をどう考えておるかというようなことについて、一つの財政再建計画とか、いかに地方が計画をしておるか、無理を重ねておるかというたくさんの例の中に、相生市といういなかの小さな市を取り上げたわけであります。これが現在地方団体の一つの縮図ではないかと考えるわけであります。従って小林部長が聞かれないからまだ把握されてないということはよくわかるのですが、こういうことが現実に行われているということから推測して、私はここに委員長のおはからいによってこの相生市の問題をいかなる考え方によって条例が通過し、いかなる考え方によって二割の削減がされ、相生市の職員の賃金を低下されようとするのか。そうしてその中には五百万の寄付金、分担金の問題等も入っております。これがなかりせば三百万円の削減が可能であるというような問題等も含まれておるわけです。きのうの参考人で市長の代表者でしたか町村長の代表者でしたか、寄付金、分担金の問題について警察署の問題、派出所の問題、あるいは学校建設の問題で非常に困っておるという陳述もわれわれの大きな参考になると思う。従ってそういう問題を幾つか包含されたところの相生市の問題について、われわれはここに市長等関係者を呼んで、この二法案審議の上における大きな参考とし、また自治庁がいかに考え、いかにこれを解決するかということについての参考としたいと存じますので、ほかの委員の方には御迷惑であろうと存じますけれども、委員長のおはからいをもって参考人呼び出しのおとりはからいをお願いしたいと存じます。
また加賀田さんからも希望があると思いますけれども、秋田の問題について同様におとりはからい願えたら非常に幸いだと思います。