辻原弘市の発言 (地方行政委員会文教委員会連合審査会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○辻原委員 そこで今川島長官が直接教育費が地方財政の窮乏の原因ではないというふうに言われましたけれども、しかし暗々裡にやはり教育費の占めるウエイトが非常に大きいので、その点について、長と教育委員会の調整をはかる必要があるということを今漏らされた。私はこの言葉をじっとかみしめて聞きますと、やはり重大な問題を含んでおると考えます。そこで長官にぜひ再認識をしていただきたいのでありますけれども、往々間違われるのは、今長官が御説明になられた点であります。いわゆる地方行政費の中に含まれる教育費の比率というもの、これは確かにその他の経費に比べると大きいでありましょう。その比率が大きいということが、これが直ちに教育費がかかり過ぎる、過大に使われる、膨脹してきておるというふうに飛躍してとられている面がたくさんあると思う。この点は特に地方財政を預かられる長官としては明快に区分してお考えいただき、御指導していただかぬことには、一般的傾向として、地方行政の中で非常に教育費が大きいから、これが膨脹するのだから、そのしわ寄せが赤字になって現われるのだというような、とんでもない間違った考えを国民に与える点は、これは教育のみならず、国家全体の予算運用の面からいっても、私は重大な問題だと思いますので、この機会に長官にも再認識をしていただきたいと思います。ちなみに簡単に申し上げておきますと、確かに地方行政費の中では教育費は三〇%ないし四〇%の比率を占めておるでしょう、しかしその膨脹の傾向というものはどうかといえば、決して膨脹の上昇線をたどっておるのではありません。昭和二十四年以来、これはあなた方自治庁が、あるいは文部省が調査された数字を調べてみましても、明らかにその後の傾向というものは、教育費は一般行政費に比較いたしまして、漸次下降の線をたどっておる。教育費はその支出が漸次狭められておるということを考えました場合に、今日教育費の比率云々でもって地方財政窮乏などという議論は成り立たないと思う。そういう議論をするならば、私のような大きな者は必ず大飯を食って、それで家計の赤字の原因になっておるのだというのと同じ議論である。大きい者がすぐさま大飯を食らって、それが赤字の原因というならば、私のような大きな者、太っている者はとんでもない迷惑をするのと同じで、占める部分が大きいからそれが赤字の原因だというようなことは、本法案を審議される機会に、これはよく頭の中に明確に割り切っておいていただきたいということを要望いたしておきます。
次にさらに御答弁の中に、再建計画を策定するが、その策定の内容並びにそれに対して長官がいわゆる修正その他必要においてやられる問題は、決してそういうこまかい問題をやるんじゃない、大まかな大綱をやるんだ、こういうようにおっしゃいました。ところがよく地方行政費というものを考えてみますと、あるいは教育費というものを考えてみますと、今日この行政費の中で大きな部分を占めているものは、よし悪しは別といたしまして、ともかく人件費であります。特に給与あるいは人員、教育においてはなおさらであります。そういたしますと、大まかに給与の基準をきめる、大まかに定員をきめるんだと思う。ところが大まかであろうが、こまかであろうが、きめられるならば、それによって一応予算の総ワクというものが定まるのであります。そういたしますと、この策定計画がそういった大綱的なものであるとは称しながら、議会が議決をして、あなたが承認され、修正された焼においては、七カ年を見通した人件費に対する支出の大きなワクがそこできまるということにならないでしょうか。ならないのであればけっこうですが、なるとすれば重大であります。教育費の最も大きな部分を占める定員、給与、こういう点について、あなたのお考えによってそれが左右されるということは、きわめて重大であると思いますが、いかがでしょうか。