山口喜雄の発言 (地方行政委員協議会)
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○警察庁警備部長山口喜雄君 新潟市に発生いたしました火災の状況について御説明申し上げます。出火の時刻は、警察といたしましては、十月一日の午前三時五分ごろと一応認定いたしております。九時五十分ごろ鎮火いたしておりまして、出火の場所は県庁分館の教育庁の一角から出火したものと認められておるわけであります。出火を一番初めに発見いたしましたのは、この建物のすぐわきに交番があるのでありますが、その交番に、付近の高等学校の先生が町を歩いておりまして、火を見たのであります。そのときは屋根近くのところから火が出ておったということであります。すぐ交番に届出がありまして、交番の巡査が、一緒にその火を認めまして、すぐに各方面に連絡をいたしたのでありますが、それと相前後しまして、ちょうど新潟県の警察本部では当日台風が来ておりましたので、警察本部を県庁本館の警察本部に設けておったのであります。本部長あるいは警備部長が当夜その本部に詰めておりまして、三時十分ごろその本部の警備部長がやはり自分の部屋から、二階の屋根に近い部分から火を吹き出しておるのを認めておるのであります。すぐに各方面に連絡をいたしますと同時に、台風に備えて集めておりました予備隊、機動隊その他を出した次第でありますが、何分に古風が強くて非常に火の足が早く、特に飛び火を各所にいたしまして、消防に本非常に困難を感じた次第であります。当日の風は大体午前二時ごろが、一九・九メートル、三時ごろ二〇メートル、大体二〇メートル前後の風が吹いておったと思われるわけであります。一番終りに略図がつけてありますが、ずっと点線で囲ってありますところが大体焼けた地域でございまして、そこに信濃川の支流といいますか、他門川という川がありますが、その川幅によりまして、風もおさまり、火がとにかくおさまった、こういうことになっております。ただ川を隔てまして、相当離れまして焼けた区域が若干ありますが、これは先ほど申しました飛び火によってここに飛んだのであります。石油会社か何かの、ガソリンか何かの関係があったと思いますが、それに飛び火をいたしたのであります。罹災の状況はここに書いてありますように、焼失面積が十一万坪、罹災総戸数九百十二戸、罹災世帯数千二百二十六世帯、罹災人口五千九百九十三人、おもな焼失建物はそこに書いてある通りでございます。死傷者は、死者なしとありますが、現在行方不明が一人あるのであります。自由労務者でありますが、新潟日報のところでよく寝泊りをしておる男が行方不明になっております。それから傷者は重傷四十名、軽傷百八十二名でありますが、けがの多いのはここに書いてありますように、骨折、それから目の負傷、それにやけどというようなのであります。骨折が相当重傷の中にあるようであります。何分にも夜中でありましたし、しかも台風で非常に風の強いときでありましたので、いろいろと力を尽したのでありますが、かような大きな火事になりましてまことに申しわけないと思っております。警察といたしましては、その後新潟市内の防犯あるいはいろいろな連絡等に当っておりますが、ただいまのところ治安上特に問題になるような事犯は起っておりませんが、やはり借地、借家等の権利関係についての紛争が相当起っておるということを聞いておる次第であります。なお御質問によりましてお答えいたしたいと思います。