松村謙三の発言 (文教委員会)

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○松村国務大臣 これはおそるべきものがあると思います。悪書が青少年に大きな悪影響を及ぼしておりますことは申すまでもないことでございます。それからもう一つは映画の面におきましても同様でございまして、今日映画を見る人の平均年令は十八、九才だといわれておりまして、従ってそれよりもずっと年のいかない子供たちが見る。それが子供たちには非常によくない映画などが現在の状態では遺憾ながらあります。世界の各国の例などを見ましても、英国のように家庭ががっちりとしておるところでは、やはりそれらの点は家庭で少年の映画を見るのを規制いたして、その弊を相当にためておるようであります。また国によっては、一定の年令まで映画を少年が見ることを禁止しておるところもあるようでございますが、ただいま私どもの考えておりますことは、そういう禁止はできないだろう、そのかわりにいわゆる良書運動と同じように、映画をもよくいたす、こういうことに努めることが本筋であろう。幸いに本につきましても著作者、出版者の間にも反省の声が相当にあがっておりまするし、社会の婦人会、母の会その他各方面においてもこれが問題となっておりまして、文部省といたしましてはぜひこの風潮を指導いたしまして、そして悪書を駆逐するとともに、映画におきましても同様のことにいたしたいと思います。今度予算でお願いをいたしておりまする社会教育費のうちからは、この映画をよくするというようなところへその費用を使いまして、効果を上げたいと思うのでございます。きょう閣議において報告を受けたのでございますが、総理府に中央青少年問題協議会というのがございまして、この間意見を上申いたして参りましたのは、青少年に有害な出版物、映画等の対策についてというのが出てきております。これらのことも資料といたしまして十分その実をあげたいと存じております。

発言情報

speech_id: 102205077X00919550520_009

発言者: 松村謙三

speaker_id: 12761

日付: 1955-05-20

院: 衆議院

会議名: 文教委員会