一萬田尚登の発言 (予算委員会)

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○一萬田国務大臣 お答え申しますが、予算の上に歳入の欠陥を補てんする意味において公債を発行することは考えておりません。そういうことは私はあり得ないと思っております。ただ御心配下さっておる点は、金融債といううちに開発銀行債または輸出入銀行債等の政府機関の債券を発行いたしまして、そうしてこの面からそういうことをやれば、結局公債を発行するのと同じじゃないか、こういうふうなお考えかと思うのでありますが、今日開銀債あるいは輸銀債を今発行することは考えておりません。金融債と申しますのは一般金融債で興業銀行債券並びに長期信用銀行債その他農中、こういうふうなごく民間の機関、こういうことに御了承を願いたい。なお公債の問題――財政における公債との関係、いわゆる財源としての公債、これは私はいろいろ考えております。公債財源によることが常に不当であるとも私は考えておりません。それは今日の税というものが国民負担の関係において重いか軽いかということも十分考えてみなくてはならぬと私は思う。そういう場合において民間に十分な資本の蓄積ができて、十分に公募が可能であるというような場合において、なおそれを放置しておいてそして税金々々ということが果していいかどうか、私はこれはやはり検討の余地があると思うのでありまして、そういう意味において私は必ずしも公債発行を否定するものではありません。がしかし今三十年度等において公債発行ということはないということだけは申し上げておきます。

発言情報

speech_id: 102205261X02519550607_014

発言者: 一萬田尚登

speaker_id: 2003

日付: 1955-06-07

院: 衆議院

会議名: 予算委員会