田中織之進の発言 (予算委員会)

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○田中(織)委員 原案の趣旨をそこねたものではない。その意味において政局の情勢から見てやむを得ないものである、こういうように総理はお考えになっている旨を答弁されたのでありますが、今度の修正によって、いわゆる財政投融資が拡大されたことによって、一部の産業資本家はなるほど喜んでいます。しかしそれ以外の財界、特に金融界の多くの人たち、これはインフレへ転化していくのではないかという将来への懸念を持っております。それから中小企業あるいは農村、一般勤労者というものは、これまたやはり今度の修正によるところのしわ寄せを自分たち大衆が受けるのだ、こういう考え方から見て、ほんとうに財政投融資の拡大によって潤う一部産業資本家を除いた一般国民はあげて今度の修正に――民自両党の妥協というものは、今総理は政局上やむを得ないということでありますが、政局の安定上やむを得ないということは一体どういう意味ですか。これは後ほど大蔵大臣にも伺いたいと思ったのでありますが、最後にこの修正案をのむのに当って、一萬田さんはこれが保守合同の前提条件になるならばこの修正をのまざるを得ないと言われたという。あなたたちは国民全体をひっくるめた日本の国の運営という観点から最良の案として出した予算案を、端的に言えば保守合同をやりたい、そういう党利党略のために、このきわめて筋の通らない妥協をのんでいい、こういう結論になったということになれば私それこそ総理の政治的な責任というものはきわめて重大だと思う。簡単に政局上やむを得ないという言葉だけでは片ずけられないと思うのですが、重ねて総理の御所信を伺いたい。

発言情報

speech_id: 102205261X02519550607_021

発言者: 田中織之進

speaker_id: 14587

日付: 1955-06-07

院: 衆議院

会議名: 予算委員会