北澤直吉の発言 (予算委員会)
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○北澤委員 ソ連が平和攻勢をとっておりますことはその通りでありますが、ソ連が近年平和攻勢に出ておりまことは、ソ連の根本的な世界政策には変更はありませんが、その根本的な政策をなしとげるための手段、作戦として一時的の平和攻勢の戦術をとっておると思うのであります。そういうことから、今回の日ソ交渉におきまするソ連の案を見ましても、桑港平和会議当時のソ連の考えと多少変化はありますが、大きな筋においては変化はない。現にこれは今回のソ連の日ソ交渉におきます提案を見てもそうであります。ソ連がどういう底意かわかりませんが、国際緊張を一時緩和しようとする方向に向っておりますことは総理の御答弁の通りでありますが、この前の選挙のときあるいは総選挙の前にも、ソ連が対日戦争状態終結宣言を出すであろう、こういうことを言った当時の総理のソ連に関する君え方とは、今日から見ますとどうも少しソ連の態度は違う。ソ連が日本との平和、国交正常化を希望しておるのは、その通りでありましよう。その農にはいろいろソ連の底意があると思うのでありますが、まず表面の状況から見ますれば、ソ連が日本との国交回復を考えておるということはその通りでありますが、鳩山総理が日ソの交渉を始めた当時のソ連に対する認識、総理が非常に急いで日ソの交渉を始めようとしたということは、比較的簡単に日ソの交渉はまとまるのではないか、こういう考えでお始めになったのではないかと思うのであります。もしそれが相当長期に二年も三年もかかるということならば、もっと十分の準備をして交渉に臨むべきであります。もし日ソの交渉がおくれるとまた情勢の変化によってどういうふうなことになるかわからぬというようなこともあったでありましようが、非常に急いで日ソの父渉を始めた鳩山総理の腹の中には、やはり日ソ交渉はそう長期化しないで比較的簡単にまとまるだろうと、こういう認識があったろうと思うのでありますが、総理は初めからこの交渉が一年も二年も続くというふうなお考えでお始めになったのかどうか、その点を伺いたいと思います。