川上為治の発言 (予算委員会第三分科会)

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○川上政府委員 石炭との調整につきましては、重油につきましていろいろ消費規正をすればいいんじゃないかというお話でありますが、これはまことにもろともでございまして、私どもの方としましては、従来から行政指導によりましてそういうような措置を講じております。また今回におきましては、石炭を使う分野、それから野油を使う分野ということをある程度はっきりしようじゃないかというような考え方で、近いうちにこの重油規正についての、これは主としてボイラー関係を制限する、そういう法律でございますが、そういう法律が近いうちに国会に提案されると思うのです。ただそういう法律だけでは、またそうした行政指導だけではどうしてもうまくいかないという点があるわけでございまして、非常に厳格にやりますと、またその目的を達するということにするためには、私は少くとも切符制なり、そういうような制度をとらなくてはなかなかむずかしい問題ではないかというふうに考えるのでありますけれども、今直ちに切符制までやることがいいかどうかという点につきましては、いろいろ問題もございますので、先ほど申しましたそういう行政指導なり、あるいは近いうちに出ますある程度の消費規正と申しますか、ボイラー関係の制限というような法律にあわせまして、やはりある程度の関税をかけまして、そうして特にB重油、ボイラー関係の油をある程度値上げをいたしまして、石炭との価格調整をするということが、私は現在の状況におきましては最も適当な方法ではないかというふうに考えておるわけでございます。
 それから国産原油の保護の関係につきましては、この程度関税をかけましても、実は国産原油の保護ということにはそれほどなりません。というのは、現在国産原油はキロリットル当り九千三百円程度でございますが、輸入原油につきましては、大体七千円程度でございます。その間に二千何百円という開きがあるわけでございまして、今回の関税をかけるということにいたしますと、大体五百円程度値上りになりますので、これは保護関税ということにはそれほど役立たないのではないかというふうに考えます。ただこれは決して目的税ではありませんけれども、従来は約一億円程度でありましたが、今年の予算におきましては三億円程度の国産原油開発の資金を出すことになっておりますので、これは関税収入の中から一部そういうのがふえたというふうにとってもまたいいのではないかというふうに考えますれば、それは、一面においては国産原油のためにある程度関税をかけたということにも相なるのではないかというふうに考え
 ておるわけであります。

発言情報

speech_id: 102205268X00219550604_009

発言者: 川上為治

speaker_id: 14181

日付: 1955-06-04

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第三分科会