上村照昌の発言 (決算委員会)
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○説明員(上村照昌君) 二十八年度の保安庁、現在の防衛庁の決算に対しまする検査報告事項でございますが、先ほどお話がございましたように、二十八年度の支出済額六百二十八億余万円に対しまして、検査いたしました結果、不当事項として提起しました事項の件数は、全部で三十件ございまして、批難金額が約八億八千万円ぐらいに当っておるわけでございます。
その事項別内訳は、工事に関しまするものが六件、価格の決定に関しまするものが五件、不急の物品を購入した案件が九件、物資器材の規格の決定が当を得なかったものが八件、物資器材の検収当を得なかったものが二件、かようになっているわけでございます。
工事につきましては、設計が過大であるため不経済になっている案件、あるいは工事の監督及び検査が適正に行われないままに工事代金が支払われたり、あるいは工事の着工の見通しが必ずしも明確になっておらないのに、年度末に契約を締結せられて、前金払いを支払われ、予算消化と認められる案件がございます。
契約価格の決定が当を得ないもの五件につきましては、概括的に申し上げますと、防衛庁の契約は相当大口なものがございまして、しかも、特殊の事情によりまして、随意契約によらされている事態が相当多く見受けられるわけでございます。御承知のように、契約いたします場合には、予定価格を作りまして、予定価格の範囲内において契約するわけでございますが、競争契約の場合に、おきましても、予定価格の適否が契約価格に影響することはもちろんでございますが、随意契約におきましては、ことさらその関係が深い事情にあるわけでございます。さような関係にありまするが、実際の予定価格の立て方その他を見てみますと、業者の見積りをそしゃくしないままに採用されていると認められるもの、あるいは価格の決定に当りまして、十分の検査が行われてないというふうなため、相当予定価格が高価になっている、ひいて契約価格も高価になっていると思われるものもあるわけでございまして、この点につきまして、ただいま申し上げましたような関係上、予定額の作成上、一段の留意を要すると考えるわけでございます。
不急の物品を購入しました九件につきましては、御承知のように防衛庁では米軍に範をとりました編成装備等がありまして、これに基いて物品を購入せられる事態が非常に多いわけでございます。ところが、実際購入せられている案件を見ますると、現在の部隊の実情等の把握が十分でないために、不急の物品を購入されている事態が相当あるわけでございまして、これらにつきましては、現実の部隊の状況を把握されて不急物品を購入することなく、予算の効率的使用をはかられることが適当であろうと考えているわけでございます。
それから規格の決定当を得ないもの八件でございます。これは用途に必ずしも適合しないと思われるような用途の物品を購入されているものが、あるいは物品を購入せられる場合に、これに相関連する物品との関係におきまして十分の調査等がなされないために、不必要の規格の決定をされているというふうな事態が生じておるわけでございまして、予算の消化をはかるためいろいろお急ぎになる事情もあると思いますが、不経済な事態を招来することもありますので、規格の検討については相互関連等について十分検討の要があると考えるわけでございます。
検収につきましては二件ございまして、検収の方法が必ずしも適切でなかったために、買い入れましたものがほとんど使いものにならない、あるいは規格に適合しないというふうな事態が起っておりますので、今後、検収につきましても、一段の工夫が望ましいと考えるわけでございます。それから工事関係を……。