杉原荒太の発言 (決算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○国務大臣(杉原荒太君) 今の会計検査院御指摘の点の、「当を得ないもの」があるという点、実は私非常にこれは重大なこととして感じておるわけでございます。確かに「当を得ないもの」があったのは事実でございまして、これらの事例を反省の資料ともいたしまして、その後防衛庁においても努力しておるわけでありますが、私どもといたしましても、自分の職責、責任の上からいたしましても、こういう点に特に今後は私ども庁員と一緒になって、なるたけ最善の努力をしたいと考えておる次第であります。今日まで、その後、会計検査院から実は指摘されるまでもなく、こういうことはないようにせなければならぬことは当然のことでありますので、解決策としてとっておりますことを皆さんに御報告申し上げるのは私の責務だと思いまして申し上げたいと思います。
まず批難事項の原因は主として次の諸点にあるように思われるのでございます。第一は編成装備表の検討が足りない。そうしてそれが、何と申しますか、機械的に調達の基準として実際に適合していないという点にあるようであります。その点に対しましては防衛庁におきましては、昨年の秋以来この編成装備表の根本的の再検討ということに着手いたしまして、これがため特に特別の委員会を設けまして、そうしてそれをさらに六つの分科会に分って検討を開始いたしました。その技術的検討はずっと今進めておりまして、またこれと並行いたしまして実施可能のものは逐次これを改訂を行なって、実施済みのものといたしましては、たとえば無線機の機種統合ほか五件、種類にいたしまして五十種類くらい、すでに実施済みのものもございます。
それから批難事項の原因の第二といたしまして、原価計算及び仕様規格の決定に当って事前事後の検討が不十分である。この点に対しましては担当員の量的、質的の充実の問題に関係するわけでございますが、そのためには第一、昨年の防衛庁の設置法ができます際、国会の御承認を経まして調達実施本部というものを設けまして、各幕僚監部を通ずる統一的の調達をはかりまして独立した機構として、その整備、人員の充実をはかってきておるわけであります。今調達実施本部では現在約五百人近くございまして、その前には陸幕に調達実施部というものがございまして、実員は約これの半分でございました。こういう点で人員を充実していただきまして、これによって能率の向上、適正な事務の運営という点に努力いたしておる次第でございます。
それからこの関係担当人員の教育につきましては、二十八年度から業務学校に経理及び補給について特別のコースを設けまして、二十八年度におきましては、延べ千人の関係職員を、三週間ないし十二週間の再教育を実施いたしまして、その後も毎年七百人程度の再教育を実施している次第でございます。
それからこの予算の適正な執行の上からいたしまして、殊に調達関係につきましては、この関係官庁、たとえば通産省等との緊密な連絡ということは非常に大事なわけでございます。そういう点を特に緊密にいたします。またできるだけ海外の具体的情報等につきましても、防衛庁でもいろいろな関係で海外に出張する職員もございますが、そういうあらゆる機会をとらえまして、特に最新のデータを入手するよう努力いたしている次第でございます。
それから批難される事項の原因の中で、物品の検収、工事の監督が不十分且つ価格適正を欠くという点につきましてでございますが、検収関係の人員の充実をはかりますとともに、この検査基準の改正、価格適正検査を必要とする事項につきましては、調達実施本部における検定、検査設備の充実、その他大学その他の専門的技術機関活用等につきましても、極力努力いたしておる次第でございます。
なお、そういった機構とか運営のほか、またこれは非常に担当人員の、努力はいたしましても、まだそこにやはり努力が足りぬというようなことがあるわけでございますが、しかしそれでもそこにおのずから責任があるわけでございます。指摘事項のうちにおきまして、私らの方でも、それを率直に事実として、私の方の認定におきましても認めざるを得ないものにつきましては、それぞれ相当の処分をとっている次第でございます。しかしこういう点は何と申しましても、全般の時期と申しますか、そういう点につきましては、私らは非常に、私自身も責任がございますので、そういう点今後とも最善の努力を尽していきたいと考えております。