三木武夫の発言 (決算委員会)
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○国務大臣(三木武夫君) 今会計検査院から指摘を受けました主として港湾のことについてでありますが、これは係官がやはり地方の——直轄工事にはこの批難された事項はないのですが、地方の補助港湾と申しますか、こういうものについていろいろ問題が指摘されてございます。これは私もいろいろこういう公共事業は、大体において補助事業になっておるわけでありますから、こういうものが単に運輸省のみならず、いろいろ各省にもこういう批難されるような事項が起っておると思うので、実際にこの補助金を渡しても、その補助金というものが補助金を渡した目的に沿うて適正に使用されておるかどうかということの監査というものが、全体として非常に手薄だと思います。それは財政投資の面でもそうだと思うのです。いろいろ国の税金を使っておるわけでありますが、そういう場合にでもそれがやはり経理監査というような面が手薄なので、いつか私は閣議でも申したのですが、こういう問題について一つの、各省単に省々というのではなくして、やはり政府として何らかの監査制度というようなものを設ける必要があるのではないか、ことに財政投資の面にはそういう必要があるのじゃないかということも申したこともあるので、一つの内閣として研究の題目にはなっておるのであります。この今問題になっておる港湾などについても、これは非常に各地方多岐にわたっておりますから、これは単にまあ運輸省だけがこれに対して、何と申しますか、補助を与えた事業の進捗状態、いろいろなことについてそれを一々見回って、その進捗状態あるいは工事のやっておる工合等も運輸省の方として監督の義務があるわけですけれども、非常にこれは多岐にわたっておるわけで、目を通すことの困難な場合もあるので、これはまあ単に運輸省のみならず地方の、ことに今度の批難事項の中には県庁が介在しておる事件が相当にある。これはやはり県も協力をしてもらって、いやしくもこういう補助金が会計検査院の批難を受けるような事態を起さないように、一応行政庁のやはりこれは協力も得なければならんと思います。こういうことについては一段と運輸省の方としても気をつけますが、これは今後新しい傾向として、これに県が関与しておるというような新しい事態に対して、これは県庁側とも十分なこういう点について連絡をとっていきたいと思っております、港湾の問題について。
国鉄でありますが、いろいろ運輸省関係に国民の疑惑を受けるようなことが多かったわけであります。そういう点で、これはこの内閣としても綱紀の粛正ということを内閣の大きな政治の目標にしておるわけでございます。私も就任以来、いやしくも運輸省あるいはその監督下にある国鉄などに再び世間の疑惑を受けるような事件を、これは絶対に起さないことにしなければならんということで、私としては十二分の監督をいたしておるつもりでございますが、今御指摘の国鉄などについても、たとえば請負制度あるいはまた物資の購入、こういうものについて、まあ請負とか物資の購入などについては国有鉄道法に規定がございます。原則としてはこれは一般の競争入札、あるいは緊急やむを得ない場合であるとか、それが競争入札が無理な場合とかあるいは政令できめられた場合、政令できめられた場合と申しますのは非常に高度な技術を要する工事であるとかあるいはまた船舶や車両の安全に関するような事項、こういうものはまあ一つの指名入札制度になっておるわけでございます。しかし一般の競争入札の場合には、一つの何と申しますか、公正な協議というか、必ずしも最低なものに落ちないのですね、一つの標準金額というものがあって、そういうところはなかなかむずかしい点だと思います。一般の指名入札の場合などには、これはもう最低に落ちるわけです。ABCくらいのクラスに分けて、信用のある工事能力を持ったものの中から指名入札をするわけです。一般の競争入札の場合は、今言ったような公正な協議をしなければならんということが国有鉄道法四十九条であったかに規定されておる、まあこういうことで工事の請負、物資の購入についても法制的な欠陥があると私は思っていない、しかし実際の運用の場合にもう少し合理的な方法はないだろうか、世の疑惑を受けることのないようにしなければならん。ことに国鉄の場合は工事にしてもあるいは物資の購入にしても、相当な金額でございますために、これはいやしくも世の疑惑を受けるようなことがあってはならんということで、法律の改正をする必要は認めておりませんが、実際のやり方についてはこれは検討を加えていきたい。そのためについ一週間ほど前に閣議了解によって、今度作ることになりました日本国有鉄道経営調査会というのを今度作りまして、その中の諮問をする事項を私は申してあるのです。その諮問の中にこの物資の購入方式、請負制度の方式、請負を出す場合の方式、物資購入の方式についてもこれは検討を加えていきたい。世の中の人が工事の請負や物資の購入について疑惑を持つようなことをなからしめたい。そういう意味においてこの調査会において諮問をして、何とか改善を加えていきたいという考えでございます。