竹山祐太郎の発言 (決算委員会)
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○国務大臣(竹山祐太郎君) 大谷委員のお話ごもっともでありまして、われわれもそういうことを非常に申しわけないと考えておりまして、根本的な治山治水の対策につきましては、前内閣で、御承知のように十カ年計画というものをお立てになっておりますので、私は内閣がかわり、政治の情勢が変りましても、こういう国家の基本に関するものは、技術的な基礎に立って立てられたものでありますから、変えるべきでないという見地に立ちまして、この十ヵ年計画というものを尊重し、これの実行に当るべく今年度予算の編成にも当ったような次第であります。今御意見の中には技術的な面につきまして、砂上の楼閣のようなことをしているじゃないかという点につきましては、大いに検討をいたして反省をすべきものもあろうかと思いますが、全般的な計画につきましては、お話しのような点を考えまして、治山治水の根本にわたって対策を講じていくべきだと考えておりますが、御承知の通りに災害対策の残事業だけで、調整をいたしました最終の結果が今日まだ千億円残っておるような状態でありまして、でき得るならば、これを短期間に処理して、来たるべき災害にも備え、根本の治山治水に対処しなければならんということは重々承知いたしておりますが、限られた財源の中におきまして、一時に大きく起りました二十八年度災害等の問題は、当面のことを処理するだけでも実ははなはだ不十分なような次第でありまして、これはまことに遺憾なことであり、申しわけないと考えておりますが、御注意の点につきましては、われわれも最善の努力をいたしたいと思いますが、それについてはいろいろな問題を考えなければなりませんが、決算の問題と直接関連して一つの問題として考えておりますことを申し上げるならば、実は私は終戦後の日本の予算の立て方がアメリカ流に変りまして、いろいろな点が変っておりますが、第一の例は予算を、ことに公共事業費につきましては、単年度、一年づつの予算に切ってしまったのであります。これは戦前には継続予算の制度がありまして、河川を初め重要な仕事はみな国会の御承認をいただいて、何年間かの予算でやっておった。それがアメリカ流に無理やりに一年こっきりの予算になりましたために、実質的には継続をすべき仕事が、役所の仕事としては毎年の予算になりますために翌年度の計画が立たない。そこで半年仕事をして、あるいは極端なものは教カ月仕事をして、あとは遊んでいるということのために、お話のようにせっかくの国費が、非常に私はむだな使用をされている。これは日本の自主独立の政治の面からいっても、小さなことではないと私は考えまして、今年も災害及び河川等、道路はまあ継続予算と言いましても、どうせつながっておるから、そういう点はあって悪くありませんが、一番痛感いたしましたのは、河川とか災害、これはどうしても継続費予算の制度を全面的にとれということで、私は大蔵当局に強く要求をいたしまして、一方事務当局には、それに備えるような事務的な計画の立案に当らせたのでありますが、何分準備の期間が組閣後足りませんので、十分にこの予算に盛り込むだけの準備ができませなんで、大蔵省もその原則には異議を申しておりません。私はそういうことなども、同じ国費を使ってもこれを三年なり五年なりの継続費として国会で御承認をいただいて、それを現地においてよく実情に合うように適切に処理していくならば、よほど御指摘のような問題も効率的にいくんじゃないかというふうに考えておりまして、これはいわゆる三十一年度予算につきましては、何としても実現をいたしたいと、今日から用意を進めておりますし、災害対策につきましては、災害の国庫負担法の改正の問題が直面をいたしておりまするので、私はあくまでこの点を入れない負担法の改正は絶対にしないということを今大蔵省と厳重にかけ合っておるようなわけで、これ一つでただいまの御意見に対する答弁になりませんことは承知いたしておりまするが、まあ限られた財源をお話のような方面に有効に使うためにいろいろな工夫をいたさなければなるまいかと考えておる次第であります。