松根宗一の発言 (商工委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(松根宗一君) その開銀の方の問題については、今申し上げたような事情をよく関係当局にはお話をしておるのでございますが、どうもわれわれとしては十分なる手ごたえがないような気がするのですよ。結局八十億を減らされるのじゃないか。ことしは今のような場合に民間銀行に開銀融資のうち百五十億全部を市銀に肩がわりしてもいいというようなことを大蔵省が言っておられるので、この情勢が今後もいつまでも減らしていくのだということになりますと、私は今申し上げたような数字が結果になるわけであります。この問題については大蔵当局にも私伺ったのですが、来年度以降もそうするとは今限っていないのだ、またそれはそういうことになるのじゃないかと思うのですね。というのは、電気の開発はどうしてもしなければならぬ、お金は要るのだ、その場合に民間金融の情勢とにらみ合せてやはり政府資金の放出をお考えにならなければいかんので、そうなるとは思うのですが、ただことしの減りました、二百八十億から八十億減るとすると二百億になるのですが、こういう情勢でいきますと、大体新しく民間資金を百五、六十億調達しなければならぬ、従来以上に、しかも電源の開発は減るということはないのでございますから、そういう百五十億の民間資金の調達が、果して電力原価の高騰を来たさないような状態で調達できるかどうかという問題はわれわれとしては非常に不安に思っておるわけです。これは情勢の見方についてはいろいろ楽観的な見方、悲観的な見方あるでしょうが、私どもの見方からしますと、この金融緩慢のほんとうの原因は、一つは異常な輸出の振興、一つは異常な豊年というようなことが私としましては原因になっておると思うのです。こういうようなことからして金融緩慢がいつまで持続できるかということを考えてみますと非常に不安なのでございます。ことに長い間の計画を立てなければいかんでしょう。この点についても銀行当局と話をして見たのですが、来年度以降のことについては何も確言をしません。銀行方面もできるだけやりましょうという程度でしてね。これはなかなかわれわれの立場としては微妙なむずかしい立場にあるのでございますよ。ですから結果としましては非常に急激に減らされると電力事業が行き詰まる。そうして無理に金を作ると今度は原価にはね返ってくる。こういう危険がありますので、今度の開銀融資の削減もできるだけ徐々に減らすような姿をとっていただきたい。民間金融情勢とにらみ合せてやっていただきたいということをお願いしておるわけでございます。

発言情報

speech_id: 102214461X00519551110_019

発言者: 松根宗一

speaker_id: 18013

日付: 1955-11-10

院: 参議院

会議名: 商工委員会