砂本周一の発言 (農林水産委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○説明員(砂本周一君) 今、問題になっておりますノリの汚濁につきましては、海上保安庁といたしましては二月二日午前十時、横浜海上保安本部が、木更津港航路標識事務所長から事件発生の連絡を受けましたので、ただちに港内艇を派遣いたし、また関係者を派遣いたしまして事件発生の状況につきまして、現場の調査なり、あるいはいろいろ関係者の意見を聴取し、だんだん調査範囲を拡大いたしまして、私どもの関係いたしております一般船舶あるいは港湾に隣接しております工場諸施設、そういうことにまでも調査の手を広げましたし、また先ほど来御説明のございました海潮流関係も、かなり詳細に、広範囲にわたって調査したのであります。その結果によりましていろいろ検討を重ねました結果、先ほど千葉県の方からお話がありまして、海上保安庁の調査によるならば、やはりフリゲート艦が停泊した区域における地区に油が流出した場合に、一番ノリの被害の可能性があるという御説明がございましたが、これは私はここでは否定いたしません。しかしお手元に配付してあります詳細な資料をよく検討していただきますならばよくわかるのでございますが、何分にもあの広大な東京湾の全域でございますので、一応全般にわたって、海潮流その他のある程度の厳密さをもって調査したその資料によりまして、一応便宜上区画を区切って検討してみたのでございます。その区画が便宜上湾内を四区画と、湾口に近い方を一区画にいたしまして、あの広い海面を五つに分けて検討したのでございます。その結果といたしまして、先ほど千葉県の方の御説明にございましたような区域が、資料の中に、Eとございますが、やはりこのE地区に油の根源があった場合に、被害を受けました地区に最も流出あるいは漂流する可能性があると、こういった意味の結論と申しましょうか、調査の結果でございまして、非常にE地区というのは広範囲な場所を指定してございます。それでまさしくこのE地区に海上自衛隊の、船のおったことも事実でございますが、その停泊いたしておりました場所は、はっきりいたしますし、また停泊しておりました期間もはっきりしておるのであります。そういったはっきりした条件と、その前後における海潮流の関係を当ってみまするならば、今までの調査によりますと、たとえ自衛艦がそこで油を流したといたしましても、現実に汚濁を受けました海面には行かないのではないか、こういった今までの調査の結果が出ておるのでございます。この詳細につきましては資料にこまかく書いてございますので、ここで詳細には重ねて御説明を申し上げる必要はないと思いますので省略いたします。
 それから一番重要な資料となりますのは、自衛艦が持っております油関係、それとノリに付着いたしております油の分析の結果でございますが、これも私の方といたしましては、直接当然の関係として、神奈川県の警察の鑑識の機関にお願いして、厳密なる鑑識をお願いしたのでございますし、また油関係業者として相当信頼の置ける施設を持っておる丸善石油に、この鑑定を御依頼したのでございます。それと、そのほかの機関において御依頼になりました四つの鑑定結果から、いろいろまあ検討したのでございますが、これによりましても自衛艦の油であるということの断定はできないのでございます。従ってこの汚濁の根源を突くことにつきまして、現在までの調査によりますと、判然いたしません。いろいろ調査は続けておりますし、今後も続ける考えでございますが、今のところは、今申しましたような状態で、はっきりつかめないのでございます。以上で終ります。

発言情報

speech_id: 102215007X01519550607_014

発言者: 砂本周一

speaker_id: 28016

日付: 1955-06-07

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会