渡部伍良の発言 (農林水産委員会)
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○渡部(伍)政府委員 お話の通り伝貧は、ただいままでのところ獣医学界においても処置の困ったものでありまして、最初軍馬について、日露戦争後の明治四十二年から初めて臨時馬疫調査委員会というものを作ってやってきておるのです。それ以来研究をしてきておるのでありますが、まだ対症療法が発見されないので、殺処分ということにしておるのでございます。しかし、人畜の医学が進歩するとともに機械類の進歩もありますので、相当研究が進んで参りまして、病原体がヴィールスであるということまではわかってきておるのであります。これに対する対症療法を今研究しようとしているのであります。農林省といたしましては、昭和三十年度から衛生試験所の中に伝貧部を置きまして、約二千万円近くの費用をもって対処しております。しかしはっきり予防とかあるいは病気を治療する薬の発見できるまでは、この病気が非常に伝染性があり、かかった馬が使えなくなりますので、どうしても検査とそれを取り除くということが必要になってくるのであります。本年は、昭和二十六年に立てました伝貧対策五ヵ年計画の最後であります。先般お配りいたしました表でごらんのように、二十七生度が最高で九千頭、それから八千頭、六千頭と下ってきているのです。これは検査と殺処分の徹底したことによるのであります。しかし、何と申しましても大動物であり、個体の経済価値が非常に大きいのでありますから、殺処分というような最後の手段によらないで、予防なり治療の研究にさらにさらに努力しなければいけない。こういうので知恵をしぼっておるのが現状であります。