田畑金光の発言 (内閣委員会)

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○田畑金光君 吉野国務大臣にお尋ねいたしますが、かりにこの法律案が成立して通って憲法調査会を設置すると、その場合にまた憲法改正反対の立場に立つ野党が憲法調査会に加わることを拒否するとなれば、当然にそうなって参りますと、三十名が三十名とも改正賛成の立場に立つ議員のみが出てくる、こういうことも想像されるわけです。また選挙制度調査会の経緯を見ましても、あの調査会の委員を政府が依嘱をされたその顔触れを見ても、小選挙区制度そのものに賛成の人のみを多数委嘱されており、任命されておる。こういう事実を見ましたときに、小選挙区制度法案と今回の憲法改正調査会法案との関係はうらはらの関係と見るわけです。必然政府といたしましては憲法改正の側に立つ委員を学識経験者の場合においても予定されることは、これは必至とこう考えるわけです。そういうことになって参りましたときに、果してこれは公正な結論というものが、あるいは公正な審議というものが、その中から期待できるかどうか、われわれは深く疑問に思うわけです。ことにこの間も論議されましたが、調査会の設置というものは、現行憲法九十六条あるいは内閣法の第五条の建前から申しましても、これは議会に、国会に置くと、こういうことが当然とらるべき手続きであり、形式であり、また憲法改正の順序であると、私たちは考えるわけでございますが、こういうことすらも、何ら政府としては、一方的にじゅうりんして、尊重することなく、内閣に設置された、こういうような点を見ましたときに、一体憲法調査会から公正な結論というもの期待できるとお考えになるのか。もう一度吉野さんの御意見を承わりたいと思います。

発言情報

speech_id: 102414889X03619560502_023

発言者: 田畑金光

speaker_id: 24201

日付: 1956-05-02

院: 参議院

会議名: 内閣委員会