松浦清一の発言 (内閣委員会)

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○松浦清一君 長官がそこからささやいて、長官のおっしゃった通りに答えておられるけれども、私は別に荒だたしい言葉では聞きませんが、そういう答弁をなさっておられるということがいつまでもひっかかりになって、同じことを繰り返し繰り返し尋ねたり答弁をされたりしなければならぬということになるのですよ。われわれが尋ねたいと考えておることは、一体日本の経済建設をするための経済六カ年計画というものは、決定をしたのか、ほんとうに日本の国の方針としてきめたのか、それから防衛力を増強していくということは、国力に応じてやっていくということを、しばしば今まで答えておられるのですよ。その国力の判断の基礎というものを一体どこに置いているのか、こういうところにわれわれの解けがたい問題があるので、防衛六カ年計画が、経済六カ年計画がきまっておるなら、きまっておる、それは来年はどれだけ日本の経済力が増強するから、それに適応した防衛力の増強は大体どれくらいの程度ならできるのだというようなことが、具体的に判断をされなければならぬと思うのです。毎年毎年、今年もまた一万九千自衛隊がふえるわけですが、予算の編成の時期になって、今年の経済力はだいぶ去年より上昇してきておるから、二万ふやそうか、一万五千にしようかというようなことを話し合っているのではないと思うのですよ。その辺のところは、これはいわゆる自衛隊という防衛力を持つことの可否については、いろいろ議論がありましょうけれども、それは質疑の過程ですから意見は述べませんが、とにかく五里霧中で、予算の編成のときにだけ、思いつきの増強を考えているのではない一そう思いまするので、国力に応じてという簡単な投げやりな答弁をなさらずに、その辺のところは真剣にやはり懇談するつもりでお答えになることの方が、問題の審議上いいのではないか、こう私は思います。総理としては、やはりそれは国力に応じてやっていくのだと、こういえば一番楽な答弁で、これは一番無難でしょう。ところが内閣総理大臣たる職責は、議員の質問に対して、その場だけうまく逃げればよいという、あなたの性格からいって、そういうお考えではなかろうと思うのでありますけれども、そういうことでは、いつまでたっても、これは平行線をたどって審議は進まないと考えまするので、もう一ぺん私は伺います。経済六カ年計画というものが、たとえ閣議において決定をされ国の方針として決定されていないまでも、しばしばこれは書き物にもなって出ておりますし、新聞でも報道されております。国民全体は、今の鳩山内閣が経済六カ年計画を立てたものと了解をしているわけです。全然秘密事項であるなら、それは刷り物になってわれわれの手に渡ったり、あるいは新聞に報道されたりするはずはないので、おそらくきまっておるのではないかと思うのですね。国力とは、いわゆる経済六カ年計画の中で策定をされておる段階的な国力相応の方途を示しておるものと思うのです、経済六カ年計画は。それならば、国力に対応して自衛隊を増強していくということは、経済六カ年計画とあわせていくという方向がとられなければならぬはずだと思う。それは一体何でありますかと、こういうことなんです。

発言情報

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発言者: 松浦清一

speaker_id: 32907

日付: 1956-05-18

院: 参議院

会議名: 内閣委員会