鳩山一郎の発言 (予算委員会)

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○国務大臣(鳩山一郎君) 世界の戦争がどうしても起らないようにできるだけ努力をしなくちゃならないと思っております。米ソ戦争でも始まったならば、イーデンが言うまでもなく、世界の文明国はつぶれてしまうわけでありまするから、戦争の起らないようにしなくちゃならないのですけれども、この世界の情勢というものはなかなかそう……、非常にいい空気になってきたと思うと、また悪い方向に転換したり、また原爆、水爆を競争し合ったりいたしまして、急にその冷戦が終ったとか何とか甘えないような時代だもんですから、やはり日ソの交渉もそれと関連いたしまして、なかなかまとまらないだろうと思っております。けれども、とにかく長い間ソ連にいまして、帰ってこない邦人がたくさんいますし、その人たちは一日も早く日本に帰りたいし、帰さなくちゃならないのでありまするから、戦争の起らないような世界平和の大眼目から考えましても、日本人を早く帰したいということ、その心情から考えましても、どうしてもこの問題は早く解決しなくちゃならない問題であります。事情がよくわかれば、大して問題になる点はないだろうと思う。今のところ、領土の問題はむろん問題になっておりますけれども、この領土の問題も、考え方によりますれば、そう解決できない問題ではないと思う。戦争がないということにきまれば、じき解決できる問題で、戦争があるということになれば当分は解決できないということになる。それですから、話し合いをしていけば、領土の問題は、日本に返すということがきまりましても、戦争がないということがきまればソ連は同意をするに違いない。戦争があるかもしれないと思えば、ソ連はなかなかすぐは同窓はしないというような工合に、関連している問題ですから、急にはなかなかいかないでしょう。しかしながら、全部ソ連が日本の要求に応じないといって、ソ連に大して利益のある問題ではないのですから、話し合いの結果は、ある程度においてその話し合いがつくものと今日では思っておるわけです。私は決して希望は捨てません。

発言情報

speech_id: 102415261X00919560229_014

発言者: 鳩山一郎

speaker_id: 28307

日付: 1956-02-29

院: 参議院

会議名: 予算委員会