千田正の発言 (農林水産委員会)

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○千田正君 それではただいまのお話で、北海道とは比較にならないというようなお話でありますが、それは全般的に見ればそういうふうになりますけれども、実質的には、一村あるいは一部落、そういうところが全滅に瀕しているところも相当あるのであって、ことしの冷害は従来の冷害とはおのずから趣きを異にしておる。たとえば平坦地においては昨年同様のある程度豊作である。しかし寒冷地帯の所において、山間地帯においてはこれは北海道と同じような冷害をこうむっておるが、ただし、平均して郡単位に見ると、それが冷害の対象にはならない、こういうような立場で、大蔵省の方ではそういう御見解をとっておるようでありますが、しかし現実はそうではない。これを十分に御理解願いたいと思うのです。そして同時にまた、今お話のありました金融融資の面でやりましても、山間地帯のそういう所は救済資金さえも返せないというような現状でありますから、さらにまた借りてみたところが、返すあてもなく借りてまた農家の負担になる。これではとうてい対策にはならないと思います。これはよほどの運営をうまく指導していかなかったならば、かえって農家の負担になる。この点を重点にお考えいただきたい。
 もう一つ国有林野の方の利用の問題ですが、ただいま農林省とお話ししましたけれども、現実には必ずしも、製炭やあるいは木材を切るとか運搬というだけで現金収入を得られるかというと、これはきわめて特殊な人たちが得られる場合が多いのであって、必ずしも救農という看板を掲げた目標には必ずしも対応し得るとはわれわれは考えられない。それで最後の公共事業費を救農土木に切りかえて、そうして現金収入を得させてやる、あるいは新たにまあ国有林野の利用にしましても、林道の開さくを直ちに実行するという方向に向っていく面に考えるか、農林省の考え方と、それから大蔵省の考え方において、多少そこに観点が違っておるように思われるのですが、これ以外にあなたの方としては、あとは内地の冷害対策は考えておらないのでありますか。大村さんどうですか。

発言情報

speech_id: 102515007X00619561211_067

発言者: 千田正

speaker_id: 27068

日付: 1956-12-11

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会