山田節男の発言 (予算委員会)
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○山田節男君 私は繰り返して申し上げますが、われわれが昨年の九月二十一日にフルシチョフから今申し上げたようなことを言われ、ブルガーニン首相も、これは全くあなた方の言われることは政府も完全に同調するものである。これが歯舞、色丹である。国後、択捉は問題外だ。このことは重光外務大臣がモスクワにおいでになったときにもはっきり言うたから、歯舞、色丹で署名せざるを得ぬ。ソ連のモスクワに行ってみると、これはどうも歯舞、色丹でがまんしなければいかぬということを、こういうことをあなたはおっしゃって、鳩山総理のところへ指令を仰いでおられる。でありますから、歯舞、色丹は、これは向うは返すと言っている。国後、択捉は問題にしていません。これは重光君も、日にちは忘れましたけれども、シェピーロフ外相が、これはもう国後、択捉はこっちに返さぬ、もし今のような日米安全保障条約等があれば、これはソ連としてもこれを基地に使われたのでは困る、これは常識でわかることであります。でありますから、少くとも今日の日米関係が存在する限りにおきましては、ソ連は国後、択捉を返すわけはないのであります。これは常識であります。それをあえて国後、択捉が今度継続審議に含まっているかのごとく言われる。これは不可能なんです。これは重光さんがよく御存じだと思う。これは明らかに、私は一面において国民を瞞着するような、一つの糊塗策に過ぎない、かように考えるから、先ほども私は重ねて質問申し上げたのでありますが、しかし、これは今後の鳩山内閣でなくて、次の内閣の段階において平和条約を結ぶようなことになるかもしれない。これは明々白々の事実であります。問題になる点は、今曾祢君の言われたようなこともなぜ重大か、あの付帯決議まで、しかも参議院の外務委員会でこれは承認されたことである。向うでもって、もし鳩山総理や重光さんがおっしゃるようなことであれば、ああいうような放送、解釈をいたしません。どうしても私はここにいる鳩山さん、重光さんは、日ソ両国の共同宣言について、われわれ国民に対してどうも瞞着をされる、ごまかし政策を……、ただそれは、国後、択捉問題は単なる希望的観測である、ソ連の腹は毛頭そういうことはないと断言してはばからぬのであります。なぜそこを正直に割り切ったことをあなたたちはなさらないかということが、われわれは非常に不満であり、しかもわれわれとして非常に不安を持つ理由であります。これは質問ではございませんが、今後の実態がこれを証明すると思います。私はこれは遺憾であります。しかも参議院におきまして日ソ共同宣言がああいう付帯決議をしている。ますますこれは一種の瞞着の上塗りをするものであると私は考えざるを得ないのであります。どうか、私は鳩山内閣がいつまで存命されるか存じませんけれども、内閣としても存命は後日余すところないと思いますけれども、しかしこれは鳩山内閣としてこういう歴史的なことをなされた以上は、その功罪はあくまでも鳩山内閣が負うべきものである。これはどうぞ次の内閣にだれが来ましょうとも、この問題をはっきりされない限りにおいては、われわれ国民は非常に不安であるということを、私は強く申し上げて質問を終ります。