小山亮の発言 (運輸委員会)

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○小山(亮)委員 実際にやるときはとおっしゃるが、まだやってないでしょう。今度あらためてやろうとする。応々にして今の日本の役所の行政管理によってこうむるところの国民の迷惑というものは、その官庁の指揮者あるいは監督するところの人の考え方と、下で実際の事務に当るところの者との考え方が非常に違っておる。事務に当っておる者は非常にしゃくし定木に物事を考えますから、それがために実際に生活するものは非常に迷惑をこうむる。役人に対するところの民衆の反感というものは、みなそこに出発しておるのであります、やはり役所の相当の地位におる方、すべて広くいろいろなことを考えておられる方は、決してそういう非常識なことはやろうとはなさらない。しかるに下級官吏あるいは実際にその職務に当る者は、ややもすれば判断の誤まりをする、判断の誤まりでなくて、最も遺憾なことは常に感情によって左右される。たとえば船の中に入っていった場合、ちょっとしたことを船長に聞こうと思う、船長の了解を得ようとして船長に聞こうとする場合に、船長が話の非常に下手なやつだったとか、人づきの悪いやつだったとか、大体船に働いておるようなやつは人づき合いの悪いやつがたくさんおるから、それがために役人に対して礼儀を失した、おせじを言わなかった、おじぎしなかったとか、そういうようなことですぐに感情的にこれをいじめてやろうという気持から、船内の捜査をやらぬでもいいやつをやる。そうしてしまいには、こう船が迷惑するのでは、仕方がない、うるさいから——そういう税関の役人だとか、あるいは警察官だとかいうようなものに大したことでないことをごてごて言われたら、出帆もとまるし、迷惑するから、酒を飲ましたり、飯を食わしたりしてごきげんをとって帰したりするようなことはざらにやっておる。それは日本中至るところざらですよ。これはほとんど常識になっておるくらいだ。だから、船に来る警察官でも、税務署の役人でも、飯を食わせろ、酒を出せ、普通の酒じゃいかぬからウイスキーはこういうものを出せと、金も出さないで注文までするのです。それは当りまえです。みなやっておる。それがだれも縛られた人間はありはしない。当りまえになっている。私は、そういうような国民に迷惑をかけるような役人をまたあなた方がもう一つお作りになることは、実に重大な問題だと考えます。私はそういうのをなるべく減らしたい、しかしあなた方はふやしたい。私とあなた方との考え方がだいぶ違うのです。私はこれは特に船主あるいは船長の了解を得たときに限る、その許可なくしては入れないというような原則を作らなければ間違いだと思うのですが、御答弁を伺いたい。こんな重大なことは簡単に通さなくて、もっと十分にあなた方と議を練らなければいけなかった問題です。

発言情報

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発言者: 小山亮

speaker_id: 29027

日付: 1957-05-14

院: 衆議院

会議名: 運輸委員会