小倉俊夫の発言 (運輸委員会)
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○小倉説明員 お答え申し上げます。運賃値上げをいたして、その際に輸送力の増強についてお約束いたしましたことは、私どもの責任と思いまして極力努力をして今日に至っております。ただ国鉄の輸送力を生み出すものは施設でございまして、施設はなかなか短日月では思う通りに参りませんので、これは長期の計画の五カ年計画によりまして、その線でいたしていきたい、こう考えておりまするが、運賃値上げを国民の各位に御了承願った以上、できるだけすみやかにその成果を一部でもお示ししたいということが私どもの念願でございまして、工事費が従来五百億でありましたのを一千億のべースに乗りましたので、設計、調査等に遺漏があって工事がおくれるということがありましては、まことに相済まないということで、例年になく設計陣の強化、あるいは調査の進行ということを年初に特に一般に命令いたしまして、遺憾なきを期した次第でございます。実績から申し上げますと、実はそういういろいろな数字は、この九月一ぱいで上半期が終りまして、一応のめどがつきますので、その集計を待って一般に御披露申し上げたい、かようには考えておりましたが、手元の数字で、七月までの分で申し上げますると、乗車人員としてお運びしました数子を申し上げますると、乗車人員では対前年度累計といたしまして五・八%増でございます。それから発送トン数で申しますと、対前年度七・七%ふえております。このほかに明日時刻改正をいたしまして、輸送力をつけたいと思っております。御承知の通りに国鉄の輸送力は主として時刻改正によってつくのでございまして、それを目当てに諸工事をいたして参りました。たとえて申しますると、裏縦貫の輸送力を割強いたしますのに、線増は一部かしか間に合いませんでしたが、各駅の有効長の延伸でありますとか、あるいは信号の改善でありますとか、さような割合に簡単にできる工事をいたしまして、このために約三、四十億の投下資本を使ったと思っておりますが、それと同時に米原−敦賀間の電化を完成いたしまして、明日それを機会に全国的に時刻改正をいたします。この時刻改正によりまして、年初よりも旅客列車といたしましては一・三%の増発をいたしております。八千キロでございまして、一・三%。それから電車列車といたしましては六千キロを増発いたしまして二・八%の増加になります。貨物列車は特に力を入れまして二万五千キロを増発して、年初に対しまして七・二%増強いたすことになっております。そのような点につきましては、最初に申し上げましたように長大隧道といったようなものは間に合いません。あるいは長い区間の線増も間に合いませんでしたが、でき得る限り早く輸送力が上る手段といたしまして、本年度は特に車両に力を入れまして、貨車あたりも今までに約四千両近くができておりまして、年度内には六千両近くが竣工いたすと思います。それからまた電化も比較的に工事の進捗率がよろしゅうございますので、ずいぶん無理な工事ではございましたが、予定通り米原−敦賀間の交流電化を完成いたしましたし、ただいまお約束の岡山までの電化、宇都宮までの電化を極力努力中でございます。かようにいたしまして、輸送力の増強には、お約束した点を特に責任を感じまして努力いたしておる次第でございます。