小野祖教の発言 (内閣委員会公聴会)

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○小野公述人 国家の特異性と普遍性とをどういうふうに考えていったらよいかということでございますが、私はすべて先ほど申し上げましたように、人間が一つの人間として存在するためには、自分の人格というものを確立していかなければ主体的な行動というものはできない、ここに責任を持つという立場ができてくるので、これがつまりその国の特殊の立場というものを考える根拠であると思います。この特殊の立場を持つということは、おのずから他の者の特殊な立場をも認めて、それぞれがそれぞれの特殊の立場を持ちながらそうして国際社会の結びつきをやっていくことによって、平和な国々の交わりというものができていくのであって、普遍というよりもむしろそういうようなお互い同士の社会的関係という意味においての広い行き方というものがあるが、それはつまり自主的の立場と矛盾するものではなくて、それがあることによって、かえって責任のある立場においてよりよくお互いを立てたり、お互いを理解したりしていくことのできるような、そういう行き方ができるのだ、そうしてそれが欠けてしまって他のものと同じような立場にいくということは結局自分自身の人格的自覚、国家ならば国家的自覚というものがないので、責任感が非常に弱くなってしまう。それで私は当然そういうような自主性の根拠というものを持つことが大切であるというふうに考えております。

発言情報

speech_id: 102604914X00119570508_016

発言者: 小野祖教

speaker_id: 32181

日付: 1957-05-08

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会公聴会