岸信介の発言 (予算委員会)
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○岸国務大臣 今、両国で大使館を交換して、私の方も大使を任命いたしまして向うに着任したばかりでございます。従って大使館をこれからある程度整備しなければなりませんし、今申しましたような非常に急ぐ問題すなわち消息不明、引揚者の問題というものは、こちらの遺族やあるいは留守家族の人々の気持から申しましても急いでやらなければならない。また漁業の問題は今東京で何しておりますが、これがどういうふうに解決するかということ。それからさらに続いて通商関係についての話し合いが行われると思います。こういうことをいろいろ考えてみますと、私は年内に今申したようなこと、平和条約についての話し合いを始めるということはとうてい考えられないのではないか、もう少し先の問題である。それなら来年春にやるか夏にやるかというふうなことにつきましては、いろいろな国際情勢また向うの国の様子等もにらみ合せなければなりませんから、私としては段階的に、まず第一段は今申したようなことに本年中に着手し、相当のめどを立てていきたい、こう思っておりますから、そのあとで引き続いて考えたい、こういうのが私の大体の心づもりであります。