岸信介の発言 (予算委員会)

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○岸国務大臣 私が自主独立の外交を強調いたしているのは、これは言うまでもなく、国際的立場に立って日本の進んでいく道をあくまでも自主独立の見地から切り開いていこうという考え方であります。従いまして、その態度の根本につきましては、ソ連に対するも、アメリカに対するも、これは変ってはおりません。あくまでも日本の自主独立の立場から、日本の主張すべきものは主張し、日本の要求すべきところは要求し、親善を進めていくべきものは親善を進めていくというこの根本につきましては、何らの変りはございません。しかしながら、日本が現実に各種の具体的な問題を処理していく上におきまして、いろいろな問題がございます。また国際的の立場も日本は一つの何があると思う。というのは、私どもの政治の信念としては、やはり民主主義国家として日本を完成することにあり、自由と平和をわれわれの念願といたすものでありますから、そういう見地に立って、われわれは平和を愛好し、自由を愛好する国々との間の関係を一そう緊密ならしめていくことは当然であります。また日米の関係におきましては、御承知の通り、ここでもずいぶん議論になりました日米共同安全保障の体制が今日はサンフランシスコ条約及びこれに関連している安保条約等の一連のものからできております。これは現実にそういう事態を持っているわけです。そうしてしかも日本の国際的立場を将来進めていく上において望ましくない点もございますけれども、大きくいえばそれが一つの日本の安全保障の機関になっておるという現実に基きまして、アメリカとの関係におきましては、これらの問題を処理していかなければならぬ。しかしそれはやはり自主独立の考え方でいくということでございまして、考え方の心組みは同じでありますけれども、いろいろなものを処理していき、また問題点はそういうふうにおのずから違ってくることは当然であると思っております。

発言情報

speech_id: 102605261X01519570307_017

発言者: 岸信介

speaker_id: 6788

日付: 1957-03-07

院: 衆議院

会議名: 予算委員会