奥むめおの発言 (社会労働委員会)

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○奥むめお君 重ねて御質問申し上げますが、私先ほど申し上げましたように、環境衛生法は中小企業者のために環境衛生をよくしてやるのには、料金規制あるいは営業方法、あるいは配置の規制をして、あるいは多くの面でよくなるようにしなければならない、こういうことでございますようですが、この中小企業者の安定ということは、買う人があって安定するのである、作る人があって安定するのである、ことに中小企業者というものは、日本の生業の大部分を占めている、私が数字をあげて申し上げるまでもないのでございますが、はっきりするために申し上げますならば、全従業者の千七百六十万人の八三%ないし八四%というものが、中小企業者である。それから中小企業に働いているものである。そうしますと、たくさんの働いている人があるわけなんでございます。この中小企業に働いている人たちが、どんな労働条件で働いているかということは、ずいぶん問題になっているところですが、私ども主婦連合会といたしまして、今までいろいろな実態に突き当りました。これを一つお聞きいただいて、そうして御質問に入りたいと思うのですが、たとえば、とうふが機械化しますと一貫作業で一丁が六円でできみ、十円で十分売れると言うて喜んでいる。ところが、一貫作業で六円でできるとうふを、十円で売りました人は、組合からなぐり込みを受けて、江東にも世田谷にも、けがをして病院に入ったという事件がございます。そうしてその人たちは、今はもう組合の圧力に耐えかねて、十五円で売っております。ところが、それじゃ十円を十五円に全組合員に強制して売り子さんの収入がよくなったかというと何もよくしていない、これはパーマネントまたしかりなんです。それに働いている人たちは、ちっとも恩恵を受けない、よくなっても恩恵を受けない、政府の親心は通じない、私どもはこういうことを考えますると、やはり一つの日本の生活安定ということは、ことにこの中小企業を中心とする流通機構の合理化ということは、これは決してこういう法案でできるものじゃない。もし問題を限って衛生措置だけ考えるといたしますと、私はここの委員会に出ていても非常に不思議でならないのは、お医者様や薬剤師の委員の方たちはどうも環境衛生という文字にべたぼれで、環境衛生はこの法案がなかったからできないのだというように、非常にこの法案で衛生措置がよくなることを期待していらっしゃるように見える。それから今度は、業者の人にお近い方だと思う方は、この法案は業者に非常によくなることと思い込んでいらっしゃる。しかし、国民の中の消費者、生産者は非常にこの法案に猛烈に反対しております。この法案が通ってカルテルが行われるようになったら、必ず価格や料金が上り、新しい店はできにくくなり、営業方法も規制されて消費者生活は踏みにじられるぞと反対している。これは提案者はいかがお考えでございますか。反対がないとお考えですか。あるいは反対を御存じでございますか。猛烈な反対を……。政府に要望して法律を作って下さいというほど近い道は持ちませんけれども、さあ大へんというので、猛烈に反対が外にも中にも、全国から、北海道からも九州からももう毎日ここへ押しかけてきていますが、この反対の声は何とごらんになりますか。

発言情報

speech_id: 102614410X03519570518_028

発言者: 奥むめお

speaker_id: 12292

日付: 1957-05-18

院: 参議院

会議名: 社会労働委員会