酒井俊彦の発言 (大蔵委員会)
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○説明員(酒井俊彦君) まず初めに、今の御質問で日本経済が基本的には健全だというふうな認識じゃないかというお尋ねでございましたが、これは表面上生産が伸びておる、あるいは物価は落ちついているではないか、あるいはまた雇用情勢もいいではないか、個々にとりますという現象は相当にある、しかしながらやはり日本の国民経済の発展にとりましては、貯蓄、投資のバランスをやはり保っていかなくちゃならぬ、それからそれによって国際収支の均衡ということを考えていかなくちゃいかぬ、その制約がありまして、この点が破れればやはりこれは経済の進み方としては健全ではない、私が申しましたのは、長期的に見まして、日本経済が発展する力を備えておるということは、私、確信しておるのでございますが、ただそういう面でやはり行き過ぎがある、現在の状況は必ずしも健全でなくて行き過ぎがあるというふうに考えているという意味で申し上げたわけであります。そこでそれが一つはコールの問題になってくるわけでありますが、これは御承知のことで私どもから申し上げるまでもございませんが、なぜこういうことになってきたかと申しますと、やはりコールというのは、資金の需要供給の強弱できまってくるのが基本的なことでございまして、今日までのように銀行としては従来の行きがかり上非常に締めたいと思ってもなかなか締まらぬ部面がある、日銀の方は大いに信用金融を締めていく。そうしますと、どうしても立場として、取り手の方が弱いという立場が出まして、従ってコール・レートはだんだん高騰していくということになるのでございますが、しかしこれも程度問題でございまして、現在のように五銭というようなものが出ることは、おっしゃるように、はなはだ不可解と申しますか、めちゃくちゃなことだと思うのであります。この点につきましては、すでに今月の初めに、御趣旨のようなことで、コールが高いからといって、そっちに運用して、本来やるべき金融をつめておる。まあ地方銀行等がその地場産業のために貸しつけるべきものを、もうかるからといってコールの方に出し、そっちに金を出さないということは、はなはだけしからぬから、それはぜひ直すようにということを厳重に通知を出しまして注意をいたしております。しかし実際問題といたしまして、コールの出し手というのが今日いろいろな方面にわたっております。従ってこういう連中と一つ一つやはり話し合いをつけて、自粛をして、きめたからには守るという線に持っていく必要がございますので、この間から大蔵大臣もそのことは非常にやかましくおっしゃいまして、金融審議会の席上でもそういうふうに申されました。私といたしましても、各関係の金融機関の協会等を通じまして、どうしてもこれはアブノーマルだから、何とか措置をとって下げろということでお願いしております。相互銀行、地方銀行等も、やはり心よく、それは少しおかしい、五銭というようなのは幾ら何でもおかしい、ほどほどにしたいということで、非常に積極的に御協力下さいまして、関係各方面を一つ一つお歩きになって、そういうことのないようにしようじゃないかということを今やっていただいております。何分にも、きめましても破るものがありますと、どこかでそれがくずれて参りますし、出し手自身がソースがいろいろなところがございますので、その辺を十分気をつけまして、変な今のような高いコールにならないようにやりたいと思っております。銀行協会初め、来週月曜日ぐらいにはそういう決意をなさって、自粛して、そういう高いものはとらぬという態度をおきめになるはずであります。
それから世界的にこんな高いコールがあるかというお尋ねでございますが、これは御指摘の通り、私も全部の国を知っておるわけではございませんけれども、まあ英米等のりっぱな国等ではこういうコール・レートというものはおそらく行われていないだろうと思います。その点からみましても、あるいは資金のコストの点からみましても、現在のコールが非常識に商いということは御指摘の通りでありまして、これを何とか正常化するように、目下一生懸命努力しておる最中でございます。