岸信介の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(岸信介君) 通商貿易を増進いたしますにつきましても、私は現在の段階においては、先ほど申し上げたように、政府を正式に承認して、これとの間に国交を正常化するという段階ではないと考えておりますので、それで民間のレベルにおいて話し合いが進められ、そうして貿易を増進するというのが適当であるという考えのもとに、今日第四次の会談でありますか、民間で会談が行われておりまして、それが貿易を促進する上において、通商代表部をお互いの国に持ち合うということが適当であるという結論に、大体の方向は進んでいることも承知いたしております。ただこの問題につきましては・かねて御承知の通り・いわゆる日本に置かれる中国側の通商代表部に公的な資格を認めるかどうかという問題が、指紋をとるかとらないかという問題に関連して論議されておることも御承知の通りであります。現在の法律から申しますというと、この指紋の問題は相当に法律的には困難な点がございます。しかし私どもはこの民間における話し合いの進行を見まして、この間の取扱いの調整いたして、そうして通商代表部をお互いに置いて、そうして通商貿易を増進するという方向に、なるべく便宜のように処置したいという考えのもとに今日立っておるのであります。