岸信介の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(岸信介君) 過日曾祢君の御質問であったかと思いますが、いわゆる外交方針として独立の完成ということが強調されていないということを御指摘になりましたが、私は、この点は当然われわれが内政外交を通じて、特に強く考えていかなければならぬ問題であると思います。アメリカとの関係におきましても、私は日米間の関係を再調整して、そして日米の間のほんとうの理解の上に立った協力関係を強化して参りたいということを申しております。今この独立の完成や、日米関係を調整するということを前提として考えるならば、いろいろサンフランシスコ条約以来、いわゆるサンフランシスコ体制のもとにある日本というものが独立が完成されておらないし、またいわゆる過去におけるわれわれの経験から見ましても、こういう状態であることは・日米の真の協力関係を深めていく上からいっても望ましくない、従って、これらの諸問題についても、機会があれば十分アメリカの首脳者との間に話し合いをして、是正すべきものは是正して、そして真に独立の完成に向って国が進んでいかなければならぬと考えております。ただ、具体的にどの事項をどうするか、あるいは今日安保条約の改訂の話を持ち出してするかというふうな御質問に対しましては、私はそこはまだそういうことを明確に申し上げる時期ではないという御返事を申しておくのでありますが、根本の考え方について十分御了承をいただくならば、具体的の問題はおのずから演繹されることだと考えまして、具体的にここで御返事申し上げることは差し控えさしていただきたいと思います。